メアリー・ブレア展
東京都現代美術館にて開催中のメアリー・ブレア展を見てきました。
前から見に行こうと思っていて、あっという間に時間がたち、気づいたら終了間近・・!慌てて、シルバーウィークに訪れてみたら。なんとなんと、めちゃめちゃ混んでいました。混雑した展覧会はニガテ。自分のペースで見られないし、ざわざわしてるし、絵に近づけないし。でも、仕方ないか。それより何より、作品の量がスゴイし混雑も加わって見るのに時間がかかる。だいたい、チケットを買うのに午前中から会場へ行ったのに10分待ち!ミュージアムショップでグッズを売っていたけれど、レジにも行列・・。ここはいったい、ディズニーランドか!?見に来ている人の大半がディズニーファンならば、並ぶのには慣れているのね〜・・トホホ。
混雑の件を抜きにすれば、とにかくステキな作品ばかりだから、本当に見に行って良かった。
やはり、原画を実際にこの目で見ないとダメだ。色が本当に美しい。なにより、コントラストがきれい。光を感じる色使い、潔い色の選択や筆裁きは、やはり元々が水彩画家だったからなのか。カラーペーパーにガッシュを使ったコンセプトアートの作品も見応え十分。企業の中での仕事として依頼され、これらの絵を描き続けていたのだとしても、作品として確立されている。単なる簡単なスケッチでもないし、場面場面のイメージが音や光も伴って伝わってくるようだし、画面の構成はとてもデザイン的であったり、一枚の絵画としてのまとまりも感じられたり。一体全体どうしてこんな風に描けるんだろう。すごい。やはり生まれながらの自ら持つセンスなんだろうか。だとしたら、本当にうらやましい。
会場からは、止めどなく「カワイイ」「カワイイ」という声が漏れ聞こえる。例え、カワイイの一言に置き換えられてしまったとしても、この万人が親しみを込めてカワイイを連発する絵。見る人を素直に魅了させてしまう絵を描けることがうらやましい。
好きなアーティストがまた一人増えました。