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2012年11月26日 (月)

尊厳の芸術展 The art of Gaman

三連休の最終日、上野の東京芸術大学美術館で開催中の「尊厳の芸術展」を見てきました。
先週の日曜美術館で放映され、大変興味深い内容で是非実物を見てみたいと思ったのです。上野公園の見事なイチョウや色づいた木々を楽しみながら美術館へ。
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第二次大戦中にアメリカで普通に暮らしていた日系アメリカ人が強制収容所に送り込まれ、厳しい環境の中、未来への不安を持ちながらも、不足していた道具や家具おもちゃやアクセサリーなど・・生活に必要なものを自分たちの手で作り上げていったと言うこと。作るに当たっての道具も材料もまともになかったというのにその作品が大変見事で完成度が高く、また日本文化をちりばめて創られていること。日本人の器用さ、知恵、そして手仕事や芸術が精神を潤すものであるという実証を見ました。

現代の日本には、何でもあります。短時間で完成度の高いものが出来上がるし、情報も即座に調べ上げ、どうやって作るかのノウハウも自ら考えずに簡単に手に入れることが出来てしまう。・・しかしいったいそれで良いのだろうか。急ぎ暮らす中で、大切な何かを置き去りにしていないか。本当の豊かさとは何なのだろう。また、例え未来が不安に思えても、自分の中に創意工夫の知恵を持つ努力をすれば何とか乗り越えられ、一人一人のココロにも潤う何かが芽生えるのではないか、それこそが底力となるのではないか・・・
閉塞感に満ち、元気が失われている今の日本で、是非たくさんの方が見るべき展示だと思いました。
12月9日までです!秋の公園散歩がてら、是非上野へ!
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