花のスケッチ こどもデザイン造形教室/小学生クラス
前に書いた日記から、早くも20日経ってしまいました・・
フェイスブックで時折、造形教室後の様子をお知らせしていたのですが、日記としてまとめていなくて。すっかり時間が過ぎてしまい、教室は春休みとなっています。
東京でも桜が咲きほころび、今日明日が満開で、絶好のお花見週間となっています。
春休み前最終週に、こどもデザイン造形教室の小学生クラスでは、花のスケッチをしました。その頃は、まだまだ空気がつめたくて、気温が真冬並みの日もあり。
それでも、花を見ていると春の訪れを感じずにはいられませんでした。
それにしても、花は手強い。花のパワーはぐいぐいと迫ってきます。
その花を、じっくりと見つめて、一番興味のあるところを、一番描きたいとおもうところをスケッチしていきます。
むずかしいときには、むずかしいなりに。キレイだな、好きだな・・と思うなら、その気持ちを正直に。とにかく見つめて、集中して、決められた時間内はおしゃべりをせずに、じっくりとモチーフと対峙します。
こどもたちは、心のやりとりができているでしょうか?
花の声が聞こえているかな?
むずかしい。描けない、描きたくない、でも描いてやる、描けるかな?
なんで、こんなに複雑なんだろう、たくさんの花びら、葉っぱの形、葉脈、くねくねした茎・・
むずかしすぎて?ウ〜ン、ウォ〜、と唸りながら描いている子
むずかしい・・むずかしいなぁ・・フゥと小さな声でつぶやく子、
その隣で、 いちいちウルサイ と返しつつ黙々と描く子。
周りの出来具合を気にする子・・・
慣れないうちは、特に周りが気になります。
どうしたらいいか、迷ったりもします。しかし、何回か繰り返しモチーフと対峙することを覚えていくと、自然と集中の仕方を覚えていくようです。すると、絵が変わってくる。心が伝わる絵に変わってきます。
こどもたちにとって、一時間近く黙って静かにモチーフに向かう、しかもこの、あふれ出る生命力と形や色で圧倒する花のパワーに負けないようにしながらも、紙の上に描くために立ち向かう体験は貴重です。
こういう時間を大切にして欲しいと思います。