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2020年6月15日 (月)

蓬莱鱛 ホウライエソ Viperfish

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魚シリーズ。
今回は深海魚から蓬莱鱛(ホウライエソ)をチョイス。

昔から魚が好きで図鑑を見るのが好きな子供だったわけですが、昔の図鑑は今のように写真ではなく絵が主流でした。

アジやイワシ、タイやヒラメといった魚屋に並ぶようなものは図鑑の絵とリアルとがある程度合致するのですが、実物を全く見ることが出来ない深海魚はその異様な魚体(目や口がが異常に大きいとかお腹がやけに大きくふくらんでいるとか…)から「本当にこんな魚がいるのか?」と信じられない気持ちでいっぱいだったことを思い出します。 

しかし最近はインターネットで本物の写真だけでなく、生きた状態の生態動画さえ見ることが出来ます。

深海という過酷な環境で生きる魚たちは、「どんな小さな光も逃さない」「一度捕まえたエサはのがさない」「食べられるときにはいくらでも食べる」ために巨大な目や、鋭く長い牙、風船のようにふくらむ腹といった一種異様な姿に進化していきました。

こうした究極の環境への適応が深海魚の魅力です。


 

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ホウライエソはホウライエソ科の深海魚。 

体長は大きくても35センチほどで500〜2500メートルの深海に生息しています。
体は黒く体の下部には発光器が並んでいます。 

これはこの魚を下から見たときに海面の明るさを背景にすると魚のシルエットが浮き上がって敵に見つかるのを防ぐために光を放つ、いわゆるカウンターシェーディングという保護色の一種だと言われていますが、深海からかなり浅い水深まで行き来しているのかもしれませんね。ネットで調べていたらちりめんじゃこに混ざっていたなんて話もあります。

特長の口には鋭い牙が並んでいます。 これは噛むための牙と言うよりはエサを捕まえたらこれを突き刺して絶対に逃さないためのもの。口に入りきらない程のエサにかみついて飲み込むことも出来ずそのまま餓死したなどということもあるそう。 まるでマンモスの牙のようであります。

 

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作品はホウライエソ本体は黒檀材。 下腹部の発光器はアルミの象眼、目は真鍮の象眼。

牙はピアノ線の先端を尖らせたものを黒染め処理してあります。 台座は暗い表情の流木を使用しています。


(t)

 


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