夏休みボックス2020 火曜日 小学生クラス
遅くなりましたが<夏休みボックス2020>のご紹介です。
今年はコロナ禍でいつもより行動範囲が狭かったかも知れません。
しかし、子供たちのアイディアは無限大。
この夏休みボックスは、2016年から始めたカリキュラム。
毎年夏休み明けに作っていますが、年を経るごとに進化しています。
初めての制作の時には、夏休みに集めたモノの記録という仕上がりが多かったのですが、そのうち見せ方のアイデアが年ごとに増え、箱の中の密度が高まってきました。
また、ここ2.3年は旅行記のような内容が増え、行った場所の紹介で満足しているこどもたちもチラホラ・・。
普段行かない場所に行って見つけてくるモノは、否が応でも心に残るし珍しいし気になるし記念だし・・というわけで、こどもたち自身に何か見つける目を育ててほしい私たちの本来の目的とはやや別の方向に行き始めたような気もしていました。
むしろ普段の生活の中で、どんなモノやコトがそれぞれのこどもたちの心に引っかかるのか・・。普段から何か見つけてやろうと考えながら、物づくりに反映できないか。
そこで、今年。
幸か不幸か、コロナ禍で夏休みに遠出が出来なくなったこどもたちは、普段の生活の中から見つけてこなくてはならなくなりました。
身の回りにあるモノをどう料理するかで、箱の様子は変わってきます。
さて、2020年の夏休みボックスは・・・どうでしょうか?
こどもたちの作品を観てみましょう。
<左>ねんどでつくった ねこかぶり (あかり 小学1年)
●今年の夏休みはどんな夏休みでしたか
かわにいった
いえで なつまつりをした
●夏休みに、きになったことやものを書いてください
・としまえんでやったほうせきほりの いし
●どんなことを考えながら、この夏休みボックスを作りましたか
ぶらさげるものをおおくはるとおもった
夏休み中に自分で作った粘土細工やおりがみをたくさん使ってあるのがいいですね。手づくりのものを残しておくのは結構難しいのですが、このように一つの作品としてボックスとして詰め込んでおけば長い間残せそうです。
<右>かおてん (すず 小学1年)
●今年の夏休みはどんな夏休みでしたか
かわに2かい いった
かおてんに いった
●夏休みに、きになったことやものを書いてください
・かおてんがおもしろかった
・にらめっこしましょなくとまけよ、がこわかったのがたのしかった
・かおてんにかえるとき、あめがふってスーパアのふくろをあたまにのっけてかえったのが、おもしろかった
●どんなことを考えながら、この夏休みボックスを作りましたか
トキワ荘のことがおもしろかったな~とおもいました
行った場所の印象が強かったのでしょう。しきりに「トキワ・トキワ!!」「かおてん・かおてん!!」と楽しそうに声を出しながら作っていました。そうしたあふれる思いが観る人にも伝わってきます。
<左>いやだコロナボックス (えいた 小学2年)
●今年の夏休みはどんな夏休みでしたか
あんまり出かけなかった
●夏休みに、きになったことやものを書いてください
何でコロナがはやったか
●どんなことを考えながら、この夏休みボックスを作りましたか
何でコロナがはやったか
写真や商品のラベルだけではなく、飲み物やおかしのボトルやパッケージも積極的に利用して、ボックスの奥行きを上手に活かしています。
ボトルなどは箱から飛び出すほど大きいので、部分的に切るなどの工夫をしています。
<右>楽しいはっけんがあった夏休み (あやな 小学2年)
●今年の夏休みはどんな夏休みでしたか
かぞくで花火をしたこと
●夏休みに、きになったことやものを書いてください
・スミっこぐらしのゼリーのなかみが青と白の色がきれいだった
・花火をして40びょうもつのがあって、なぜもつのかが知りたかった
・家で自てん車であそんだことが楽しかった
●どんなことを考えながら、この夏休みボックスを作りましたか
スミっこぐらしのの水とうがはいっていたいれものの絵がかくれないように作った
パッケージにあるイラストやロゴを組み合わせたり、ゼリーのケースを組み合わせて花に見立てたりして作品を組み上げています。
少々あっさりしすぎの感も否めませんが、垂直・水平を意識した構成がシンプル系のあやなちゃんらしいですね。
リッタイボックス (そうた 小学2年)
●今年の夏休みはどんな夏休みでしたか
・いい村家なつまつりをやった
・としまえんにいった
・家で小さいスクリーンをだして、どらえもんをみた
●夏休みに、きになったことやものを書いてください
・家のプールが多かった
・チームラボがひろかった
・りよがマスクをつくっていてじょうずにつくれたか分からない
●どんなことを考えながら、この夏休みボックスを作りましたか
なるべくすべてのものをつかってつくりました
左上に配された斜めに向けられたかき氷のパッケージが、作品に動きを与えています。
その下の紫色のオブジェも、最初はストローのような管がボトルキャップ状の穴の開いた部分にたくさんついていたのですが、すべて切りとり蜂の巣のような形のボトルキャップから紫の放射線状に管を出して、作っています。
あるものをただあるものとして使うのではなく、そこから自分なりの面白さを作り上げていく積極性が感じられます。
アプレットプラス http://aplt.jp/
こどもデザイン造形教室
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