2022/08/07

かこさとし展  Bukamura ザ・ミュージアム

 



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幼い頃に、大好きだった絵本
「だるまちゃんとかみなりちゃん」

かこさとしさんの絵は、めちゃくちゃ上手 という感じがしないのに、どうしてこうも魅力的なのだろう?

隅々まで工夫がされて、各場面に次のページにつながるヒントが隠れている。
絵だけですべてが子どもに伝わるような、温かくて細かいタッチ。
背伸びしない生活感、わかりやすい表現。

絵本を眺めていると、コドモの頃に感じた、あののんびりとした時間、親からゆったりと見守られている安心感・・のようなものを感じるのです。
昭和のど真ん中に育った私にとっては、この素朴な感じが尚更そう思わせるのかもしれません。

学生時代の油絵や、宇宙進化地球生命変遷放散総合図鑑なる、大きな系図も見応えがあります。

絵本のイラストを使ったミュージアムグッズも、ショップでたくさん販売されていたが
キャラクター雑貨を企画する仕事をかつてしていた身としては、デザインや仕様にもう一声!(・・と、厳しめの目👀)
私だったら、こんな仕様でこんなデザインアレンジで、商品企画するんだけどなあ・・・なんてね。

というわけで、実は持っていなかった だるまちゃんシリーズの一巻め「てんぐちゃんとだるまちゃん」の絵本と、「未来のだるまちゃんへ」という文庫本を買って帰ることにした。

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それから、最後に・・
美術館内が寒すぎる。 
展示を観ているうちに寒さで震え、これは疲れなのか気温差での不調なのか、睡魔が襲ってくるような立っていられない感覚に見舞われた。

作品保護のため? それにしても、ここまで冷やさなくても・・・。
ちょうど外気温が35℃を越える酷暑の日に訪れたから、外気温と館内との気温差は一体何度なのやら。
温度設定が一度変化するだけでも、かなりの節電効果だと聞く。
サスティナブルだの、地球温暖化だの、SDGsだの、待ったなしで考えなくてはならないことが多い こんなご時世、温度設定の再考をぜひお願いしたい。

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2022/08/04

国立科学博物館 常設展示

どうして今まで足を運ばなかったのか?

こどもむけの企画展示、夏休みの自由研究のための場所・・
無意識にそんなイメージを持ってしまっていた。

時間があるなら美術館を選んでしまう私。
特に科学 と付けば、なんとなく堅いイメージで、ビジュアルに響くモノがすくないのか?とまで思っていた・・その思い込みはなんだったのだろう。

Eテレのバックヤード という番組をたまたま見て、
むむ? これは、スゴイ剥製! なにやらとても面白い物を展示しているのか!
考えてみたら、小さな頃から含めて、一度も ただの一度も!! 科学博物館に行ったことが無いという気づき。

そこで、とうとう時間ができたときに 行ってみた。


なんだ、ここは!!
面白い。面白すぎました。

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とくに、剥製のフロアが、何ともざわつく展示で、実物大の大きなヘラジカやバイソンなんかが並んでこちらを向いて立っているだけで、怖いようなドキドキするような・・人間の小ささを改めて突きつけられたような、スリルを感じたのである!

剥製ったって、今の剥製のレベルの高さにもビックリ(って、よくご存知の方は、今頃?そんなこといってるの? と言われるかもしれませんが・・)


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そう、地球にはたくさんの生き物、動物、鉱物、植物が存在している。
地球は、決して人間たちだけのものではない。
そこには長い歴史があり、命が脈々と受け継がれている。
その大きな流れの中の、ほんのわずかな、ほんの点のような今現在、私はここにいる。

そんなことを改めて感じさせてくれる、興味の深掘り宝庫 国立科学博物館。
子どもからおとなまで、全世代の人にお勧めします!

 

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ぜひ、たっぷりと時間の余裕を持って、訪れてください。

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2022/07/31

アール・デコの貴重書   東京都庭園美術館

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すでに一ヶ月以上も前に終了している展覧会ですが
備忘録として記録しておきます。

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アール・デコの貴重書
2022/4/23〜6/12

アール・デコ様式の建物としても有名な 東京都庭園美術館。
その建物内を存分に見学できると共に、アールデコ期に発刊されていた貴重書も展示されるという展覧会。
観にいく前は、本の装丁デザインを主に紹介する展覧会かと思ったが、書物の展示は少なかった。

それでも、ほとんどの展示物や建物内も写真撮影が可能であったので、気になるところを心置きなく撮影!

その中の、一部をこちらに載せておこう

●アールデコの貴重書 グラフィカルなデザインで気になったもの


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●アールデコデザインの照明

 

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庭園美術館 というだけあって、庭も美しい。
都会の真ん中にこれだけの緑を感じられる空間が存在する驚き、そしてかつてここは旧朝香宮邸だったと思うと、ここに住んでいた人がいたんだなあと・・その当時の文化や美、デザインを重んじる意識の高さと、こういう貴重な建築物を守ることの大切さを感じる。




庭を散策している時の、高速道路の騒音が気になるのだけが惜しいところ。

 

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2022/05/22

朝倉摂展 神奈川県立近代美術館葉山

ゴールデンウィークから早くも2週間が過ぎた。
早く記録しておかないと・・!
記憶が薄れそうです。


ゴールデンウィークのど真ん中に、葉山の神奈川県立美術館で開催中の
生誕100年 朝倉摂展 へ。

3年ぶりの行動制限無しのGW、その上 鎌倉、江ノ島、葉山、
・・と言ったら おそらく道路は大渋滞の予測。
であれば、公共交通機関を使うに限る!と・・電車とバスを乗り継いで小旅行気分で美術館に向かう。

逗子駅から、定期的にバスは運行されていますが、狭い道を結構なスピードで走るのでスリル満点!

 

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朝倉摂・・・舞台美術家としての名前は知っていたものの
作品として観たのは初めて。

実は、私の母は若い頃に新劇女優をしていた。
地方公演に行ってしばらく家を空けていたこともあるのは、私がまだ小学校にも行かない頃。
私が小学校に上がる頃には、舞台に立つことはほとんど無かったようだが、その劇団の稽古場や舞台公演などをよく見に行った。
そのうち、おそらくさまざまな事情があって母はその仕事を辞めてしまったが、そんな家庭環境だったので 朝倉摂の名前が幾度となく会話に出ていておぼろげながら名前だけは知っていたような記憶。しかし、具体的にどんな経歴でどんな作品を作っているなど、まるで知らなかった。

今回、時代を追いながら、日本画、抽象画、社会派の絵画、そして舞台美術や絵本の挿画 等の多くの作品を一同に観て、戦争をはさんだ昭和という激動の時代に、そしてまだまだ女性として仕事を続けることの難しさのある時代に これだけ力強く第一線で創作活動を続けていたことに驚いた。

以前訪れたことのある
谷中の朝倉彫塑館の記憶をリンクさせながら観ると、特別な家庭環境はやはり大きく影響したんだろうなとも思う。

石井桃子さんの本、「三月ひなの月」 の挿画も 朝倉摂だったのか! と・・改めてビックリ。
娘が小さい頃の読み聞かせに、何度も何度も開いた本だ。

作品は時代と共に変化して、舞台美術から絵本の挿画と・・さまざまな面を持つようにも見えるが、一貫して ザクザクとした「強さ」 を感じた。

 

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美術館のあとは、
すぐそばの海岸を少しだけ散策。

思いの外、強い海風に飛ばされそうな足元・・

砂浜の模様に引き込まれつつ。


いよいよ、夕方が近づいてきたのでバスに乗り 帰路につく。

終点逗子駅で、何かおみやげになるモノはないかと巡っていたら、ふと見つけた古本屋が
なかなかの蔵書数で面白かった。 ととら堂 

数冊の本を抱えて帰る。

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生誕100年 朝倉摂展 は 6/12まで!


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2022/05/09

鏑木清方展 国立近代美術館

昨日終了した展覧会、
国立近代美術館で開催されていた 鏑木清方展


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3月から2カ月近い開催期間にも関わらず、終了間際の5月1日 日曜日に突然行こうとなったのは、
その日の朝に放映されていた 日曜美術館を見ていて・・

思わず、美人画に惚れ込んだせいかも? ・・といいうのは大袈裟にしろ、あながち嘘とも言えない。

画面アップになった、「築地明石町」
ほんのりと色の差してある唇、切長な目尻、透き通るような肌に僅かに赤みが差し、
上目遣いで振り返るその表情に吸い寄せられた。

解説を聞いているうちに、これは・・・ 実物を観るべきか? ・・・会期はあと一週間!
特に予定のない雨の日曜日、これは・・・・ 行くしかないでしょう!!

というわけで、家族三人、時間に余裕を持って15時の回に予約をして出かけたわけです。

あいにく午後から雨の予報。
ちょうど出かける頃に降り出した雨は、次第に雨脚を強めていく。

最寄りの鷺宮駅に着いたらなんと!人身事故で西武新宿上り線が全面ストップしているじゃありませんか。
え〜〜! どうしよう、阿佐ヶ谷までバスに乗るか? 予約時間を遅くするか? 色々と選択肢は考えつくものの、バス停には振替輸送の人たちがずらっと並んでるし、美術館に連絡もつかないし、こうなったら前に進むしかないと、とにかく歩いた歩いた〜・・っと、土砂降りのなか阿佐ヶ谷駅まで💦


だいぶエネルギーを使い果たした感はあったのですが、
無事予約時間内に美術館に到着して、さてと。

・・・いや、そうまでして来てよかったと。
観るべき価値はあったと!


選び抜かれた線
抑えられても艶やかさを感じる色合わせ
緻密な紋様
画面上、必要なものと不必要なものと、的確に練り上げられた構成。

明治期の季節感ある暮らし
穏やかにゆったりと流れる日常、
どこかへ忘れ去られてきた貴重なもの・・
現代の日本に失われてしまった大切なもの。

日本の豊かさとは、こういうところだったんだろうと、ハッとさせられた。

表情、しぐさ から、その人の人生までも想像させる 奥深く巧みな表現、
サラサラと一気に描き上げる(ように見える)小さなスケッチ(スケッチというのだろうか?)の数々、
着物に描かれた平面的な紋様表現の繰り返しが、実は立体的に見せる手法でもあるのかも?と、その超絶技巧(と言ってもいいと思う)を
どれもこれも食い入るように見つめてしまった。

日本画をここまでまとめてみたのは、初めてだったかもしれない。

大きな作品は大きく実物大で、
小さく繊細な表現は 画布の凹凸まで見届けるようにひっそりと・・
色も線も筆致もすべて、印刷物ではなく実物を観ないとダメだと
また、思わせてくれた展覧会でした。


やはり、展覧会は食わず嫌いをしては いけません。
良い出会いでした。

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2022/05/08

上野リチ展 三菱一号館美術館

会期終了まであとわずか!
実際に観に行ったのは一ヶ月以上も前の3月終盤だったのですが、レポート書くのが遅くなりました。

上野リチ展

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イラストやデザイン、雑貨など、 カワイイものが大好きな人には、絶対おすすめ。
テキスタイルパターンの原画やデザインの数々が一堂に会したこの機会を逃すわけにはいかない。

来場者の9割は女性!
それは、いくつになっても「カワイイ」が大好きな人たち。あるいは、きっとデザインやイラストなどの表現する仕事をしている人たち。

自然の風景や植物を切り取ってパターン化。
日本人の切り取り方とはまた違った目線とセンスが、時代を超えても新鮮に映る。

手描き線の抑揚、センスといい色合いといい、心の中でウキウキするような刺激が飛び交う。
その時代のファッションやデザイン芸術運動などをイメージしながら、でも普遍的なかわいさ美しさを見る。

美術館内も外も重厚感のある造りになっているけれど、通路から見下ろす中庭の風景もいい感じ!

本当ならもっとじっくりと美術館界隈の散策をしたいところだったが、次の予定も決まっていたために早々に帰路に着いたのですが、
また機会があったらじっくりゆっくり眺めたいところがいっぱいありそう。

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私は、うまれも育ちも東京ですが、実は東京駅周辺はあまりよく知らない。

新宿や渋谷とは全く違う整然とした大人な高層ビルや、歴史ある建築が眩しくうつり
東京の懐の深さを感じた。


興味ある人は、急いで!
2022年5月15日まで


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2022/03/21

ミロ展 Bunkamura ザ・ミュージアム

 

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の ミロ展に 先週行ってきました。

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学生時代にヨーロッパ美術の旅という、美大生向けのツアーに参加した時、スペインバルセロナでのフリータイムに
ピカソ美術館よりミロ美術館を選んだ私。
感情の赴くままに描かれる(と感じる)あの抽象画を、とにかく観てみたかった。
ゆがみのある円形に、理由無く惹かれていた。


今回、
その当時ほどの感動がなかったのは、作品量のせいなのか、日本との関係性という切り口からなのか、私がただ年齢と共に嗜好も変わったからなのか?

それはまだわからないけれど、でも
墨絵の記号化だったり
文字と絵画の融合だったり、感情や五感をあらわそうとする線画などは、やはり興味深い。
 

 

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平日は撮影可能な数点をこちらには載せましたが、
私は どちらかというと 
文字と共に描かれた絵や、シンプルな記号のような軽いタッチの挿絵が好みでした。

私が元々もっていたミロに対してのイメージ、スペインの光を感じながら、あっけらかんと明るくてユーモラスな線や色のイメージ、に対して、今回の展示は、日本との接点を観るというテーマからか、抱いていたイメージとは逆の シンプルでも重みのあるずっしりとした絵が多かったように感じられた。
そんな中で、印象に残ったのは、 スペインの内戦に反対するポスター。
赤青黄のブリリアントカラーで力強く拳を突き上げる人物が中央にレイアウトされた作品で、
今、ウクライナで起こっている惨劇と相まって・・ 複雑な思いで観たのでした。


今回の展示とは、関係ないけれど、
我が家にあった、ポール・エリュアールの詩とミロの木版画による詩画集を、改めて眺めてみる。

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木版画というよりも、版木の上で自由に描いた絵をそのままスタンプしたのかと思えるようなおおらかな表現。
観る人の想像力をかき立てる、子どもが描くような絵。

 

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そう、この「丸」  赤い、不定型な丸。
理由は自分でもわからないけれど、私は この丸が好き。



★Bunkamura ザ・ミュージアム での ミロ展は 2022/4/17まで

出口で、「強い子のミロ」 を配っていて、得した気分でした〜!

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2021/08/31

北斎づくし 六本木 東京ミッドタウンホール

1つ前の記事で
国立新美術館で開催中の ファッションインジャパン について書きましたが、
午前中はそのファッションインジャパンを(10時半〜気がつけばなんと3時間経っていて、13時半まで!)
そのあと、ミッドタウン方向に移動、ミッドタウン内でお弁当を買って 
21_21近くの公園ベンチにて軽くお弁当を食べ(コロナ禍では、食べる場所も気をつけないと〜・・・って、ホント厄介ですが💧 その日は、少しだけ気温が低かったのも幸いし、木陰はベストポジション!のんびりランチタイムを過ごすことができました〜😃)

そして、午後は いざ・・ミッドタウンホールへ。
事前予約をしていなかったので入れるかどうかは分からなかったのですが
大丈夫! 当日券・・ありました!

一応、Twitterなどを見て、当日券がありそうかどうか事前にチェックしておいたのですが
とりあえず時間のロスがなく、スムーズに入場できました!

ファッションインジャパンのあと、北斎づくしを観る元気があるかどうか? 行ってみないと分からなかったし、時間に束縛されるのも大変だし・・。事前予約 っていうのも、なかなか難しいところがありますよね〜。

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さて、会場に入るといきなりの大きな空間に・・・ これでもか! というほどの
まさに 北斎づくし。
上からは、拡大した北斎漫画がひらひらと・・ そして、食い入るように観てくださいと言わんばかりの展示方法。
一巻から順番に・・全てを観ることができるのです。

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写真撮影も可能なのですが、ライティングにより反射してしまうところも多く、お気に入りを必ず撮影できるとも限りません。
それでも、版画の柔らかいタッチを直にじっくりすべて観られるのは、本当に貴重な機会。
図録になってしまうと、どうしてもハイコントラストになり、クッキリハッキリした印刷になってしまい
実物の柔らかいラインを感じることはできません。もちろん刷られた紙質も影響しているのでしょう。

細かく生き生きとした線。表情。
これが木版画だとは・・・驚異的です!


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江戸時代の暮らしや庶民の使っていた道具類、建物を観ながら想像する。

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何ともユーモアあふれる表情や場面
描いて描いて描きまくっているうちに、想像上の生き物や物語にまで発展していくのか?!

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写真の無い時代に、これだけの動きを一瞬で捕らえることのできる目。
北斎には、見た映像を常に脳内に記憶させてストックしておける能力があったのかもしれない・・

観ていくうちに、あまりの画力にひっくり返りそうになる。

いや〜、すごい!
そしておもしろい!

 

富嶽三十六景は撮影不可。

その構図、構成、色彩・・・ 風景を切り取り、富士山を入れながら美しく再構成して生き生きと描くそのセンスたるや・・。ため息もの。
天才的なイラストレーターである上に、グラフィックデザイナーでもあるのですね、北斎は。
会場が円形になっていたので、ぐるりと切れ目無く一気見できることで、三十六景全て見終わったときに、
初めて観たのも加わり感動ひとしお。 

 

その後、富嶽百景 なども見倒して、
お腹いっぱい。

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帰りに、今回の 北斎づくし の図録を・・と思ったのですが
新聞大のユニークな装幀に、ちょっと尻込みして買わず。

他の図録も、やはり現物との違いが大きく、手が出ない。

やっぱり、本物に限る。 本物の記憶をただ思い返すためだけに図録はあるんだよなあ・・・と、改めて思ったりして。


北斎づくし 六本木ミッドタウンホールにて 9/17まで。
かなりおすすめなので、ぜひ実物を見倒してください!


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2021/08/29

ファッションインジャパン 国立新美術館

2021年・・・8月がもうすぐ終わります。
コロナ禍2年目の夏。
湿度と気温の急上昇に、体力を奪われる夏。
気候変動と、オリンピックとコロナ禍に翻弄され、なかなか思うように行動できなかった夏。

しかし、すぐにコロナ以前の日常が戻ってくるわけでもなく、むしろ今後は常にウィルスとの闘いを余儀なくされ、
快適で穏やかな季節はほとんど無いと思った方がいいと・・・しみじみ感じます。

そんな厳しい状況でも、こんな時代だからこそ やっておくべきこともある。
何が大切なのかを考えつつ、欲張らず そこそこの満足で、臨機応変に柔軟に生きていきたいな と思うのです。


さて、
そんな8月に観に行った 六本木 国立新美術館での展覧会。
「ファッションインジャパン 1945−2020 流行と社会」

ずいぶん前から、チラシの存在は知っていたものの、チラ見しただけではあまり心を動かされず、行く予定にも入れていなかったのですが・・
突然 我が家の娘たちに誘われて、最初は腰が重かったものの、チャンスがあるなら よし行ってみよう! とチケット予約は娘に任せ、出かけてみました。


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ファッションインジャパンとあるように、
日本のファッション史・ファッション文化について、時代を追いながら、まるで教科書のように教えてくれる展覧会。


そして、名だたるデザイナーの服もたくさん展示されている。
服の展示の合間には、ファッション誌の創刊号、デザイン画、ファッションにまつわるグラフィック、ショー関連のチケットやおまけ、ショーの映像 等々・・・・あれもこれもと じっくり観ていたら、あっという間の三時間!

ものすごい展示数。

そうそう、この時代!!・・・あの頃は、あんなことが流行ったな、なつかし〜〜〜〜!
と唸ること間違いなし😆

自分が幼い頃に流行ったファッションを観て、母を思い出し
学生だった頃のファッションを観ては、学校や友人を思い出し、その後は社会人になっていろいろと仕事のためにリサーチしたことを思いだし・・
展示してある雑誌の表紙やブランドを見ては、あったあった!これ〜! なんて・・郷愁に浸り。

長沢節のデザイン画、直に観たのは初めてだったので、うわ〜!と感激し
原田治が描いたという表参道から原宿あたりのイラストマップ直筆に驚き
ファッション文化がモリモリ盛り上がっていったバブル期に思いを馳せ、その頃はグラフィックも広告もイラストレーションも店も通りも、とにかく羽振りが良くて、そのお金のかけ方・仕事の仕方、盛り上がり方がハンパないな、と思ったりして。

そのうち、2000年代になると、デザイナーの個性的な仕事というより ブランドがいかにファッションを提案するか・・に変化して行き
細分化されていく。
現在に近づくにつれ、震災やコロナなど、抗えない大きなものにファッションも揺り動かされていく・・・・

この先、ファッションとはどんな意味をもつモノになっていくのだろうか?と、しばし考えさせられる。

未来へ・・とある第八章のコーナーだけは、写真撮影可 ↓

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サスティナブル、リサイクル、新素材、自然に返る素材。
服に関する考え方も、時代と共に変わっていく。
これからは、「人間は地球と共に生きている」ことを強く意識しながら、身にまとうものについて考えて行くべきだろう。

そして、最後に スペシャルドキュメンタリー「現代ファッションの証言」と題して、デザイナーやスタイリスト、雑誌編集者、カメラマンなど、日本のファッション界を支えてきた人たちのインタビュー映像。これも、じっくり観てみたいところだけれど、なんと一時間近くの上映とのこと。
さすがに時間切れということで、後からネットで観ることにして(会期中は観られるそう) 会場を後にした。

撮影不可のところが多いので、実際に足を運んで実物を観てみることをおすすめします。
会期は9/6まで。



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2021/08/18

隈研吾展 国立近代美術館

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2020年に開催予定だった東京五輪は、コロナのために一年延期に。
そして、ついこの前、閉会式があったばかりだ。
開会式も閉会式も、コロナ禍のごたごたで、仕方ないかもしれないけれど期待はずれの演出だった・・
なんか、ごちゃごちゃで統一感がなくて、あれもこれもやりたいけど、えっと・・何が言いたいの? っていう感じ。

復興五輪って? とか、 コンパクトでお金を使わない五輪? だったんじゃ? とか・・いろいろあるけど
とりあえず・・とりあえずオリンピックは終わった!

コロナとの闘いは、予想以上に長期戦。昨夏、おそるおそる出かけていた頃が懐かしい・・その頃より、よほど感染者数が増えている。

五輪のあと、どんなことになってしまうのかと思えば、案の定。
お盆も挟んで、全国の感染者数が増え続けている・・・ あ〜〜〜
これでは、また・・・今年のクリスマスもお正月も・・ みんなで集まってワイワイできないのか〜〜💧
と、ため息混じりの夏休み。
そう、夏休みだって、どこも行く予定がない のである。
県境もまたがない、密を避けて となれば 美術館!

国立競技場の設計者でもある 隈研吾氏の展覧会が 竹橋の 国立近代美術館で開催中。
オリンピックが終了した今、よし、行ってみよう。

激しい酷暑のあと 大雨が続いてようやく止むかな?というお盆休み明けの日。
一年ぶりで近代美術館へ。
混むかな? とやや心配しましたが、予約無しでも入れました!

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粒子
やわらかい
斜め
時間

という5つのワードで区切られた空間に、建築模型を中心とした 隈氏の仕事が並ぶ。
映像インスタレーションでも紹介されている。

建築は、設計士のもつ哲学によって、大きく変わる。
建築素材、人と建築物との関係、時間や環境、建物が建つ前と後・・

どういう切り口で建物を考えるのか・・

当たり前だけれど、環境や天候、災害にも配慮しつつ、きちんと問題無く「建つ」こと、
時間を大きく捉えて、何十年後何百年後のことまで考えること・・


「そうだよな〜
テキトーじゃダメなんだよ!」

・・・・・平面的な作品・利己的な作品 とは、まっっっったく違うシビアさが 必ずつきまとうのです!

と。

改めて痛感。




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たくさんの模型。
スケールと、実物と、 完成した様子を実物大にして想像しながら作れるんだろうか?
いや、住宅一軒を考えるのも、なかなか想像が付かないものだけれど。


展示台に、布がグルグル巻いてあるものが使われている。
廃材を使ったリノベーションをテーマにした模型の展示に敷かれていたもの・・この、廃材・・何だろう?瓶の口?

見て回るうちに
視点が全く違ってきた・・


来ている人たちの年齢層は若い。
学生が多いかな?


ネコの視点で建築を考える展示は
何か新しいもの、これからの未来を考えるときに、視点を変えるコトは大切だと改めて知らせてくれる。
このデータから、次のステップに入るのかな。
そのステップに入るかはいらないか・・データからどう次の創作に結びつけていくのか・・ ?
興味深いです。

たくさんの模型展示、インタビュー映像、映像インスタレーションも多いので、しっかりと全てを見たい場合は
時間の余裕をもって鑑賞することをお勧めします。



そして、せっかく来たのだから
近代美術館の上階で、常設展を観ましょう。

明治からの日本の美術をざっと鑑賞することができます。

時々、その中で企画展をやっています。

今回は、「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」(コレクションによる小企画)
その中では、私は カルダー が好き。

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近代美術館を後にして
昨年同様、皇居の周りをぐるっとお散歩。

比較的気温が低く、コロナ禍で 密を避けたお出かけにはピッタリ?!
マラソンランナーとはすれ違うものの、ほとんど人が歩いていません!(平日夕方、お盆明けすぐだったからかな?)

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遠くに東京駅が見える! はとバスツアーも・・今はお休み中かな?
生まれも育ちも東京ですが、皇居 坂下門前、この場所は生まれて初めてかも。

 

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東京にも、こんなに広い空があったのか!!
まっすぐ延びる道。
だ〜れもいない!

 

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帝劇前、お濠に映り込むビル。

そのまま、歩いて歩いて銀座まで。


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ソニービル跡 ソニーパークでは、sony park展開催中。
映画の名台詞が、白い短冊布の間に点在する。
QRコードでどの映画の台詞かをリンクできる仕組み。

その展示よりも
会場のコンクリートむき出しの柱の方が気になった。
切り取れば、一枚の絵のようです。



(m)

 

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