2021/08/31

北斎づくし 六本木 東京ミッドタウンホール

1つ前の記事で
国立新美術館で開催中の ファッションインジャパン について書きましたが、
午前中はそのファッションインジャパンを(10時半〜気がつけばなんと3時間経っていて、13時半まで!)
そのあと、ミッドタウン方向に移動、ミッドタウン内でお弁当を買って 
21_21近くの公園ベンチにて軽くお弁当を食べ(コロナ禍では、食べる場所も気をつけないと〜・・・って、ホント厄介ですが💧 その日は、少しだけ気温が低かったのも幸いし、木陰はベストポジション!のんびりランチタイムを過ごすことができました〜😃)

そして、午後は いざ・・ミッドタウンホールへ。
事前予約をしていなかったので入れるかどうかは分からなかったのですが
大丈夫! 当日券・・ありました!

一応、Twitterなどを見て、当日券がありそうかどうか事前にチェックしておいたのですが
とりあえず時間のロスがなく、スムーズに入場できました!

ファッションインジャパンのあと、北斎づくしを観る元気があるかどうか? 行ってみないと分からなかったし、時間に束縛されるのも大変だし・・。事前予約 っていうのも、なかなか難しいところがありますよね〜。

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さて、会場に入るといきなりの大きな空間に・・・ これでもか! というほどの
まさに 北斎づくし。
上からは、拡大した北斎漫画がひらひらと・・ そして、食い入るように観てくださいと言わんばかりの展示方法。
一巻から順番に・・全てを観ることができるのです。

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写真撮影も可能なのですが、ライティングにより反射してしまうところも多く、お気に入りを必ず撮影できるとも限りません。
それでも、版画の柔らかいタッチを直にじっくりすべて観られるのは、本当に貴重な機会。
図録になってしまうと、どうしてもハイコントラストになり、クッキリハッキリした印刷になってしまい
実物の柔らかいラインを感じることはできません。もちろん刷られた紙質も影響しているのでしょう。

細かく生き生きとした線。表情。
これが木版画だとは・・・驚異的です!


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江戸時代の暮らしや庶民の使っていた道具類、建物を観ながら想像する。

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何ともユーモアあふれる表情や場面
描いて描いて描きまくっているうちに、想像上の生き物や物語にまで発展していくのか?!

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写真の無い時代に、これだけの動きを一瞬で捕らえることのできる目。
北斎には、見た映像を常に脳内に記憶させてストックしておける能力があったのかもしれない・・

観ていくうちに、あまりの画力にひっくり返りそうになる。

いや〜、すごい!
そしておもしろい!

 

富嶽三十六景は撮影不可。

その構図、構成、色彩・・・ 風景を切り取り、富士山を入れながら美しく再構成して生き生きと描くそのセンスたるや・・。ため息もの。
天才的なイラストレーターである上に、グラフィックデザイナーでもあるのですね、北斎は。
会場が円形になっていたので、ぐるりと切れ目無く一気見できることで、三十六景全て見終わったときに、
初めて観たのも加わり感動ひとしお。 

 

その後、富嶽百景 なども見倒して、
お腹いっぱい。

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帰りに、今回の 北斎づくし の図録を・・と思ったのですが
新聞大のユニークな装幀に、ちょっと尻込みして買わず。

他の図録も、やはり現物との違いが大きく、手が出ない。

やっぱり、本物に限る。 本物の記憶をただ思い返すためだけに図録はあるんだよなあ・・・と、改めて思ったりして。


北斎づくし 六本木ミッドタウンホールにて 9/17まで。
かなりおすすめなので、ぜひ実物を見倒してください!


(m)

 

2021/08/29

ファッションインジャパン 国立新美術館

2021年・・・8月がもうすぐ終わります。
コロナ禍2年目の夏。
湿度と気温の急上昇に、体力を奪われる夏。
気候変動と、オリンピックとコロナ禍に翻弄され、なかなか思うように行動できなかった夏。

しかし、すぐにコロナ以前の日常が戻ってくるわけでもなく、むしろ今後は常にウィルスとの闘いを余儀なくされ、
快適で穏やかな季節はほとんど無いと思った方がいいと・・・しみじみ感じます。

そんな厳しい状況でも、こんな時代だからこそ やっておくべきこともある。
何が大切なのかを考えつつ、欲張らず そこそこの満足で、臨機応変に柔軟に生きていきたいな と思うのです。


さて、
そんな8月に観に行った 六本木 国立新美術館での展覧会。
「ファッションインジャパン 1945−2020 流行と社会」

ずいぶん前から、チラシの存在は知っていたものの、チラ見しただけではあまり心を動かされず、行く予定にも入れていなかったのですが・・
突然 我が家の娘たちに誘われて、最初は腰が重かったものの、チャンスがあるなら よし行ってみよう! とチケット予約は娘に任せ、出かけてみました。


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ファッションインジャパンとあるように、
日本のファッション史・ファッション文化について、時代を追いながら、まるで教科書のように教えてくれる展覧会。


そして、名だたるデザイナーの服もたくさん展示されている。
服の展示の合間には、ファッション誌の創刊号、デザイン画、ファッションにまつわるグラフィック、ショー関連のチケットやおまけ、ショーの映像 等々・・・・あれもこれもと じっくり観ていたら、あっという間の三時間!

ものすごい展示数。

そうそう、この時代!!・・・あの頃は、あんなことが流行ったな、なつかし〜〜〜〜!
と唸ること間違いなし😆

自分が幼い頃に流行ったファッションを観て、母を思い出し
学生だった頃のファッションを観ては、学校や友人を思い出し、その後は社会人になっていろいろと仕事のためにリサーチしたことを思いだし・・
展示してある雑誌の表紙やブランドを見ては、あったあった!これ〜! なんて・・郷愁に浸り。

長沢節のデザイン画、直に観たのは初めてだったので、うわ〜!と感激し
原田治が描いたという表参道から原宿あたりのイラストマップ直筆に驚き
ファッション文化がモリモリ盛り上がっていったバブル期に思いを馳せ、その頃はグラフィックも広告もイラストレーションも店も通りも、とにかく羽振りが良くて、そのお金のかけ方・仕事の仕方、盛り上がり方がハンパないな、と思ったりして。

そのうち、2000年代になると、デザイナーの個性的な仕事というより ブランドがいかにファッションを提案するか・・に変化して行き
細分化されていく。
現在に近づくにつれ、震災やコロナなど、抗えない大きなものにファッションも揺り動かされていく・・・・

この先、ファッションとはどんな意味をもつモノになっていくのだろうか?と、しばし考えさせられる。

未来へ・・とある第八章のコーナーだけは、写真撮影可 ↓

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サスティナブル、リサイクル、新素材、自然に返る素材。
服に関する考え方も、時代と共に変わっていく。
これからは、「人間は地球と共に生きている」ことを強く意識しながら、身にまとうものについて考えて行くべきだろう。

そして、最後に スペシャルドキュメンタリー「現代ファッションの証言」と題して、デザイナーやスタイリスト、雑誌編集者、カメラマンなど、日本のファッション界を支えてきた人たちのインタビュー映像。これも、じっくり観てみたいところだけれど、なんと一時間近くの上映とのこと。
さすがに時間切れということで、後からネットで観ることにして(会期中は観られるそう) 会場を後にした。

撮影不可のところが多いので、実際に足を運んで実物を観てみることをおすすめします。
会期は9/6まで。



(m)

2021/08/18

隈研吾展 国立近代美術館

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2020年に開催予定だった東京五輪は、コロナのために一年延期に。
そして、ついこの前、閉会式があったばかりだ。
開会式も閉会式も、コロナ禍のごたごたで、仕方ないかもしれないけれど期待はずれの演出だった・・
なんか、ごちゃごちゃで統一感がなくて、あれもこれもやりたいけど、えっと・・何が言いたいの? っていう感じ。

復興五輪って? とか、 コンパクトでお金を使わない五輪? だったんじゃ? とか・・いろいろあるけど
とりあえず・・とりあえずオリンピックは終わった!

コロナとの闘いは、予想以上に長期戦。昨夏、おそるおそる出かけていた頃が懐かしい・・その頃より、よほど感染者数が増えている。

五輪のあと、どんなことになってしまうのかと思えば、案の定。
お盆も挟んで、全国の感染者数が増え続けている・・・ あ〜〜〜
これでは、また・・・今年のクリスマスもお正月も・・ みんなで集まってワイワイできないのか〜〜💧
と、ため息混じりの夏休み。
そう、夏休みだって、どこも行く予定がない のである。
県境もまたがない、密を避けて となれば 美術館!

国立競技場の設計者でもある 隈研吾氏の展覧会が 竹橋の 国立近代美術館で開催中。
オリンピックが終了した今、よし、行ってみよう。

激しい酷暑のあと 大雨が続いてようやく止むかな?というお盆休み明けの日。
一年ぶりで近代美術館へ。
混むかな? とやや心配しましたが、予約無しでも入れました!

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粒子
やわらかい
斜め
時間

という5つのワードで区切られた空間に、建築模型を中心とした 隈氏の仕事が並ぶ。
映像インスタレーションでも紹介されている。

建築は、設計士のもつ哲学によって、大きく変わる。
建築素材、人と建築物との関係、時間や環境、建物が建つ前と後・・

どういう切り口で建物を考えるのか・・

当たり前だけれど、環境や天候、災害にも配慮しつつ、きちんと問題無く「建つ」こと、
時間を大きく捉えて、何十年後何百年後のことまで考えること・・


「そうだよな〜
テキトーじゃダメなんだよ!」

・・・・・平面的な作品・利己的な作品 とは、まっっっったく違うシビアさが 必ずつきまとうのです!

と。

改めて痛感。




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たくさんの模型。
スケールと、実物と、 完成した様子を実物大にして想像しながら作れるんだろうか?
いや、住宅一軒を考えるのも、なかなか想像が付かないものだけれど。


展示台に、布がグルグル巻いてあるものが使われている。
廃材を使ったリノベーションをテーマにした模型の展示に敷かれていたもの・・この、廃材・・何だろう?瓶の口?

見て回るうちに
視点が全く違ってきた・・


来ている人たちの年齢層は若い。
学生が多いかな?


ネコの視点で建築を考える展示は
何か新しいもの、これからの未来を考えるときに、視点を変えるコトは大切だと改めて知らせてくれる。
このデータから、次のステップに入るのかな。
そのステップに入るかはいらないか・・データからどう次の創作に結びつけていくのか・・ ?
興味深いです。

たくさんの模型展示、インタビュー映像、映像インスタレーションも多いので、しっかりと全てを見たい場合は
時間の余裕をもって鑑賞することをお勧めします。



そして、せっかく来たのだから
近代美術館の上階で、常設展を観ましょう。

明治からの日本の美術をざっと鑑賞することができます。

時々、その中で企画展をやっています。

今回は、「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」(コレクションによる小企画)
その中では、私は カルダー が好き。

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近代美術館を後にして
昨年同様、皇居の周りをぐるっとお散歩。

比較的気温が低く、コロナ禍で 密を避けたお出かけにはピッタリ?!
マラソンランナーとはすれ違うものの、ほとんど人が歩いていません!(平日夕方、お盆明けすぐだったからかな?)

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遠くに東京駅が見える! はとバスツアーも・・今はお休み中かな?
生まれも育ちも東京ですが、皇居 坂下門前、この場所は生まれて初めてかも。

 

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東京にも、こんなに広い空があったのか!!
まっすぐ延びる道。
だ〜れもいない!

 

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帝劇前、お濠に映り込むビル。

そのまま、歩いて歩いて銀座まで。


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ソニービル跡 ソニーパークでは、sony park展開催中。
映画の名台詞が、白い短冊布の間に点在する。
QRコードでどの映画の台詞かをリンクできる仕組み。

その展示よりも
会場のコンクリートむき出しの柱の方が気になった。
切り取れば、一枚の絵のようです。



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2021/08/08

備忘録 2021年1月〜2021年7月 石岡瑛子展  ミティラー美術館コレクション展  イサム・ノグチ 発見の道

コロナ禍が続く夏。
まさか、今年もこんな夏になるとは!

この夏休みも、展覧会には行く予定・・だけど、
最近の感染状況と オリンピックをテレビ観戦していて、引きこもり状態。



実は、今年の冬からいくつか展覧会を観ていたのに
またまた、ちゃんと記録していませんでした。
備忘録として保管しておこうと思います。


(早く予約無しでも ふっと時間ができたときに観に行けるようになるといいなあ!)



●2021年1月31日

東京都現代美術館 石岡瑛子展

作品量がすごい!

グラフィックデザインの仕事
デザインの校正紙
映像
衣装デザインのスケッチ
衣装

しっかり観て三時間

最後の
えこの一代記で
ため息

50年代の高校生で
このセンス!

観て良かった! と思える展覧会だった


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●2021年2月21日
たばこと塩の博物館  ミティラー美術館コレクション展

インドのミティラー画
ワルリー画

ワルリー画のモチーフが素朴で可愛らしい


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●2021年7月11日
東京都美術館  イサム・ノグチ 発見の道

抽象的な形から
タイトルを想像する

タイトルから形をまた見る

グルリと鑑賞できる会場構成

ジュニアガイドもよくできていて
おとなにも配ってほしかった

こどもたちもぜひ


ただし・・
サウンドツアーのヘッドホンをつけている方、どうぞボリュームは下げてくださいね
館内での、音漏れがとても気になりました
静かに作品と対峙したい人もいるはず・・

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★イサムノグチ展は、2021/8/29まで!

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2020/08/23

オラファー・エリアソン ときに川は橋となる  東京都現代美術館

今年の梅雨は長かった・・雨、雨、雨。 と思ったら、
今度は酷暑。

暑い
暑い
暑い〜〜〜〜💦


というわけで、普段事務作業をしたり ブログを書いたりしているデスクがある部屋の気温が高すぎて
気軽にPCを触ることができない。
じゃあ、エアコンをつけて涼しくすればいい? なんて・・どの部屋にもエアコンをつけまくって、どこへ行っても涼しい だなんて、
なんか、罪深くてできない・・
貧乏性なの?
いや、これ以上 外気温をますます暑くしたくないという気持ちも働く。

というわけで、結局活動範囲は狭まり普段通りの仕事が進まない。


本日、やっと気温が30℃を切る位に下がった。
こんなに過ごしやすいのか! と・・・思わずビックリ。

エアコンを切って、扇風機やサーキュレーターで対処できる暑さ。

ガマン比べをしているわけでは無いけど、寝ているときにもずっとエアコン漬けの睡眠は、実は疲れる。
自然の風がいい。 やっと少しだけぐっすり眠れたような気がした。



地球上に暮らす人々が少しずつ、近年の気候変動に危機感を募らせ始めた。
そんな折の、この展覧会。
行かない理由は無いだろう。

アートを通して、持続可能な世界をさぐる オラファー・エリアソンの展覧会


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そもそも、NHK Eテレの 日曜美術館で いつだったか、緊急事態宣言が出る前に この展覧会について放映されていたのを見た。
行ってみたいと思いつつ、コロナの感染拡大がひろがり、外出もままならない状況になった。
その後、緊急事態宣言が解除され、この展覧会も会期が延長され、そして8/16(日)に再びその放送を見た。 



 

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放送を見てから行って良かった。 これは、ただきれいだ、 と鑑賞するだけの展示ではなく、観る人に問題提起をしている展示なのだから。
どういう方法で表現しているかが、問題。

溶けかかった氷河。とけていく氷と顔料が混ざってできる絵画。
氷河がとけていく現実。

 

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二酸化炭素を多く出す飛行機を使わずに、鉄道を使って作品を運んだ軌跡。
その軌跡を形にして、観る人に提示する。

 

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キラキラと輝く光。
不定型な多面体がゆっくりとゆれる。
そこから壁や床に多数の形が反射されて、誰が観ても一瞬息を呑むほど美しいと感じるだろう。

その光の大元は?

自然光をソーラーパネルに取り込んで、表現している。(それに気づいている人が、観ている人の中に何人いたのかは不明・・・)

 

 

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サスティナブルな素材を研究しているプロジェクト

営利目的ではなく、持続可能な社会をアートを通して目指すプロジェクトに 科学者や建築家など100名を越えるスタッフがいること、一歩も二歩も先の未来を見据えて、大きなプロジェクトが動くこと自体に「豊かさ」を感じる。

 

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取り扱いがカンタンで持続可能な太陽発電式LEDライト リトル・サン

地球上の誰もが恩恵を受ける太陽光。それを使って発電するシステム。

形がカワイイ。
この形にすることで、オトナからコドモまで エネルギーというものに興味を持つような気がする。

 

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自然素材、野菜や植物を使った色素。

 

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特に光を使った展示が印象的。 素直に、美しく、いつまででも観ていられる。

大きなガラスのリングによって分光した光。

色は光りなんだ。
と。 

光があれば、色を観ることができる。と、改めて気づかせてくれる。

 

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動き続ける光。
色が入れ替わる、光を透過して色が変わる。

ずっとずっと変化し続ける。

このほかにも、
展覧会のタイトルになっている ときに川は橋となる は、とても写真にはおさまらない暗幕の中で 水の揺らぎを天井近くのスクリーンに写し出すシステム。 ああ、プールで泳いでいるときに、水の中に潜って水面を見上げると、太陽の光がキラキラと揺らいでいるあの、美しい波のキラキラを思い出させる・・・


ビューティー は、ミストが天井から降り注ぐ中をくぐり抜けると、くぐる瞬間に虹が見える。虹を体験することができる。

でも、観ているときちょうど、天井を向いて口を開けながら何度も行ったり来たりする幼い子がいたので、「遊び」のような空間になっていたけれど。




 

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展示会場 最後の方には、エリアソンの書籍を展示しているコーナーや、記録写真の展示など・・・
興味深く観た。

自然の中にあって、ふだん気づかない物を、ミラーを通して道行く人に気づかせたり
建築物に自然をあえてとりこむことで、自然の持つ美しさに改めて気づかせたり。
フィヨルドハウスについての映像も、その一つ。 会場の外にあったからか、ほとんどの人が観ていなかったけれど。


コロナ禍のお盆明け 8/18ということもあり、展覧会場が空いてるかどうか? 微妙な状況だったが
もう少し人が少なければ・・・
光との対話をしながら、本質を感じられたのかもしれない・・・かな。

やっぱり、人は
キラキラ大好きですから〜、 ただ きれい〜 かわいい〜 だけで見終わってないかな?

映え〜〜〜 って、想いながら写真撮影している人が多かったような気がしたのは偏見かな。


でも、問題提起を 美しさに替える、そこから気づかせる という手法には
私自身も含めて みんな、まんまと はまっているのかもしれない。

 

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外に置いてあったソーラーパネル。 これがなんだったのか、
気づいていた人はいたのかな・・?


 

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東京都現代美術館では、

三つの企画展が開催されていたが、一気に全部観た。最後にざっと常設展示も。 つまり午前中から夕方までずっと、美術館で過ごす。
途中、館内のカフェで軽くランチを。
(コロナが気になるから、外のパラソル付きテーブルで。
換気バッチリ、クーラーで身体も冷えきっていたから、外の暑さがほどよく中和させてくれた)

 

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常設展示は、リニューアル後初だったので今度また、ゆっくり鑑賞したい内容だった。
オノサト トシノブの油彩は、もう少しゆっくり観たかったかな。 




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2020/08/22

ピーター・ドイグ展  国立近代美術館

 

8月に入ってからと言うもの、東京は毎日35℃を越える猛暑日が続いています。

コロナ禍で、東京に住む人は、夏休みでも他県への移動は自粛。
イベント関係も中止のものが多く、例年のような夏休みとはいきません。
どこへ行くにも、マスクをしながら感染対策に気を付け、外出先で食事をするのもどうしようか迷うことも・・

こうなったら、今年は遠出ができない分、美術館にたくさん足を運ぶことにしよう。
館内は作品保護のこともあり、どこもヒエヒエなので、暑さ対策としてもおすすめです。

8月13日に、国立近代美術館で開催中の ピーター・ドイグ展へ出かけました。


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久しぶりの近代美術館。予約不要で入館。
ひとりで訪れている若い女性が多かったように思う。

外は酷暑だったが、館内はここまで冷やすか? という・・寒さ。一枚羽織るモノを持参するといい。

 

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予備知識もなく訪れた展覧会。

横に長い風景、水場に映り込んだ鏡面の構図作品が何点も。
時間や季節が、不思議に入り交じる。


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白や蛍光色、厚く塗り重ねた油絵の具の奥から見え隠れする色。

 

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彩度や明度のコントラストにより、観る人の焦点を合わさせる技。

 

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時間は夜、でもカラフルなモザイク柄の塀には昼間の光が当たっているかのような鮮やかさ。
エメラルドグリーンの空と前景は、劇場のようでもあり幻想的なもやがかかっているようにも見える。
遠景は遠くに行けば淡くぼやけていくのかと思いきや、右に鋭くカーブする塀の上端は鋭くシャープな曲線を描いている・・
入口に立つ時間と場所に似合わぬ二人の人間・・いったいここはどこなのか?

 

知らず知らずのうちに、絵の中に入り込み、場面を想像し、ピーター・ドイグの世界に引き込まれていた不思議。

 

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とにかく大きな絵。 長辺3メートル近くある画面は、写真では伝わらない。
蛍光色に近い鮮やかな色も実際にみないとわからない。

やはり、美術館に行って 実物を見ることでしか わからない。

 

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左右に立つ木、その間に見える影。
その影を次の作品では人物に見立てたそう。

確かに、影が別の何かに見えるときがある。

描く風景の中に、別のカタチが見えて来ないか?
風景の中にまた風景がひそんでいないか・・と、何重にも重なるストーリーを探すことって・・・確かに時々自分も考えることがある。

 

展覧会場の最後に、トリニダード・トバゴでドイグ自身が立ち上げたという「スタジオフィルムクラブ」
その手描きポスターが何点も展示されていた。

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鮮やかな色が、ポップなヘタウマイラスト的ポスターの魅力を引き立てているよう。
何点も展示されている中から、特に色鮮やかなモノに惹かれた。

何の予備知識もなく訪れた展覧会だったが、見応えのある作品ばかりだった。 
好き嫌いせず、とにかく足を運んで空間ごと実物を観てみることで、また新しい作家を知り新しい発見をする楽しさ。

ドイグ展のあと、常設展示もざっと見て、寒さに震えながら美術館を出ると
外はやっぱり猛暑だった。

こんなに気温差があるって・・・ ほんとに地球に優しいことなんだろうか?
美術作品を守るには必要なことなのか?


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ドイグ的構図・・・遠くに白鷺が。 水面に映るビル、よどんだ熱気と水面を覆い尽くす水草。
酷暑に時が止まったように、むせかえる空気。

 

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そうか、ここは皇居の近くだった・・・
ここにも、ドイグ風構図を見た。

東京に生まれ育ったけれど、皇居の門をくぐったことがなかった。
せっかくなので、暑さに負けそうだったけれど 平川門から大手門ルートに初潜入。

この季節、花も咲かなければ 葉も色づかない。
ただ、暑いだけ・・・
ということで、通る人はほとんどいない。

 

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石垣が気になる。
その形、区切り。 植物とのコントラスト。

 

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大手町に抜けると、無機質なオフィスビルが建ち並び、そのコントラストがまた気になった・・・



夏休みに、遠出は出来なくても
東京散歩は どこへ行っても新しい発見があって充分に楽しい!

暑ささえ克服できれば。


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2020/08/11

あるがままのアート/ 芸大美術館  バウハウス展 / 東京ステーションギャラリー

コロナ禍は、おさまるどころか
連休や夏休みも相まって・・
全国で感染者数が増え続けている状況です。

ここ半年はお家周辺が行動範囲 と言う人も多くみられるのですが・・。
なんだか市中感染、家庭内感染が拡がってきている模様。

おまけに、長い梅雨が明けたと思ったら、酷暑がやってきて 連日35℃を越える日が続くという厳しすぎる毎日。

自分の牙が進化しすぎて自身を滅亡させたマンモスと同じく、やはりこれは人間が進化しすぎたことにより、人間が人間自身に牙をむく時代になってきたのでしょうか。
便利な世の中がイコール『豊かな』世の中だというわけではありません、多少不便なくらいのほうが地球に優しかったのでしょう。

エアコンを使わないと、命に関わる熱中症になる・・ エアコンを使う、そしてまた地球温暖化が進む。
悪循環だけれど、結局そのサイクルに入ってしまいます。
人間にとって便利でお金が循環するのが『豊かな』ことなのか?
多少お金に不自由しても心身ともに健康で、季節の移ろいに心も変化させながら、日々の美しさや優しさに気づきながらゆったりと生活する時間こそが『豊かな』ことなのか?

地球に生きる私たちが、それぞれの根本的な生活そのものを問われ始めているように感じる2020年です。

なかなか、思い立ったらふらりと出かけると言うことができないこの頃ですが、先日
予約をして、観に行ってきたのが
上野の芸大美術館で開催中の あるがままのアート

作者の家族を始め、生活をサポートする周囲の人々の存在があってこそだとは思いますが
この、生きること = 表現すること  no art  no life   というテーマが心に刺さります。





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表現せずには生きていけない
毎日の決まり事としての表現・・・


 

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紙片を、細く細くカールさせながら切る。
毎日定刻に、切る。
そのすべてを、作家の母親は保管している。

紙片のすべてが、生きている証し。
集中して自分やモチーフと向き合っているピュアな時間。

 

 

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紙を毎日、ボンドで貼り続ける。
何枚も何枚も何枚も、毎日、毎日、毎日。
そうして一年半。
そこには、大きな鍾乳石のような形状をした物体。
意図的にできたものではない、力強さ。
量産は決してできないこの形。

このすべてに、生きている時間が積み重なっている。

 

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日本地図を、世界地図を、細かく区切って丁寧に塗り分ける。
はみ出さず、色えんぴつの芯の色がしっかりとわかるように、力強く塗る。
その周りには、点。
リズミカルに音を立てながら、垂直に打つ 点。
点。 点。 点。 
おそらく、点の位置、色は、絶対的な位置なのではないか?

 

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こちらも、中央から広げられていった細かい色のつながり、ひとかけらひとかけらがつながって行く・・
まだ終わらない、まだ終わらない と、周囲の予想を遙かに超えてその色の断片はつながって行く。

 

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ユニークでどこかひょうきんな表情の陶製オブジェ。
そのどれにも、繰り返される 粒 粒 粒。
できあがった時に、作者は記憶のカメラのシャッターを押す。

 

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一年に一度、落ち葉を集めてきて、ちょうど良い堅さの葉をしごきながら
手の中であれよあれよという間に、動物を折る。
見事なフォルム。
・・いや、なんで?
なんで、こんなに的確に葉脈を上手に形に取り込みながら、折ることができるのか??

折り葉の大群を前に、しばし圧倒される。

 

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こちらは、折り葉と同じ作者の切り紙。
これらすべてが、おそらくはさみによる技。
おそらく、下書き無し。
切って、切って、切りまくる!


時間をかけて映像と共に鑑賞する展覧会。
入場は無料ですが、とても『豊かな』時間を過ごしました。

やりきる表現 ってこういうこと
やりきる作品 の力強さ。
周囲がどうだとか、その先に何があるとか、これで儲かるとか
そういうことではない、生きるための行為、表現がこれほど、心を揺さぶられる物なんだと。

写真撮影不可の大きな作品も必見でした。
本物をぜひ観てほしい。 
おすすめの展覧会です。



その日は、もう一つの展覧会をハシゴ。

途中、不忍池で蓮の花を鑑賞。
東京のど真ん中なんだけど、どこか異国情緒があるのは、遠くに見える不忍弁天堂の屋根のせいか?
緑とピンクの配色か?

大きな蓮の葉と、垂直にポンポンと咲く見事な花。

GO TO TRAVEL も東京除外だし、密な場所への外出もはばかられるので
この夏休みは、外を散歩しながら Discover Tokyo もいいのでは?
(とはいえ、この日は梅雨明け前の涼しい日だったのですが、この酷暑では無理かな?)

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続いて向かったのは、 東京ステーションギャラリー バウハウス展

開校100年だということで、大々的にバウハウスについて展示されるのかな? 

 

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との期待をもって、やってきたのですが・・・・・。

1995年に池袋にまだセゾン美術館があった頃みた展覧会とはかなりの差があり、
パネルを読み進めて展示会場を進む構成で、おおまかなバウハウスの流れはわかるものの、これだったら 実物を観に足を運ばなくても
展覧会図録や、関係書籍を読むことでも足りるのではないか?
と、やや期待はずれの感想。
というわけで、帰宅後に そのかつてのバウハウス展の図録を見直してみた。やはり、展示のボリュームとしても、かなりの差でした。


ただ今開催中の展覧会は
入場制限をしていたり、チケット購入を予約制にしていたり、窓口で買えなかったりと、美術館によっていろいろなので
事前に必ずホームページなどで調べてから足を運ぶようにしましょう。

それにしても、インターネットが無ければ、もうチケットも買えないんですから・・・
この先も、どうなっていくのか? いろいろと心配な世の中になりつつありますね。

 

 

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2020/08/06

備忘録 深井 隆 物語の庭 板橋区立美術館

2020年は春先からコロナ禍が続き、現在もしっかり継続中で・・
時間がぽっかり空いたから、美術館でも突然フラッと行ってみるか〜
ということができなくなってしまいました。

4月、5月の緊急事態宣言があけて
ようやく少しずつ普段の生活に戻れるのかも???
と・・・・
まだ、希望が見え隠れしていた(?)6月12日
板橋区立美術館へ、車で出かけました。

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深井 隆 物語の庭
この展覧会は事前予約無し
ただし、マスク着用。

少しばかりの緊張感を持って、久しぶりの美術館を堪能。
人はほとんどいない!
静かな美術館内を、ゆっくり巡る。

大木をばっさりと 
しなやかに
潔く
形にした

祈りの空間のような・・

自然への畏敬を静かに深くたたえたような・・

そんな感覚でゆったりと
久しぶりに作品との対話をさせてもらった。

あれ?そういえば、板橋区立美術館は、リニューアルしたのかな?
(2018年に改修したようです)





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2020/02/15

マル秘展  六本木 21_21 DESIGN SIGHT 企画展

めったにみられないデザイナーたちの原画 と銘打って開催中の マル秘展

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デザイン・建築設計に携わっているクリエイター、美術やデザインを学ぶ学生たちも必見なら、将来どんな道に進むかはわからないけれど、おとなは一体何を考えているんだ???と のぞいてみたいこどもたちも必見!!

確かにめったにみられないだろう
この莫大な量のメモやスケッチやエスキース・・・トップクリエイターたちの仕事の裏側が見られるのです。

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一つのマークだって、こんなに時間がかかってるんですよ、
ね、  
「ちょこちょこっと描いてくれればいいですから」と安易に仕事を発注する そこのあなた!

あなたも必見です。

見えないところにどれだけの時間がかかっているか・・
あるいは、たくさんの引き出しの中から、引っ張り出されて
たたいたりのばしたりこねくり回したりされながら、できあがってきたか????

そして、クリエイターたちは常に考えている!
常に手を動かしている!
それを続けている!


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ここのところ、新型コロナウィルスが気になって
なかなか出かけられないのが残念ですが・・・・・

3月8日までなので、やっぱり見ておいた方がいいと思いますよ。

備忘録 2019年10月〜2019年12月

昨年秋から、
いくつか展覧会を観ていたのですが
ちゃんと記録もせず、怒濤の年末へ・・

展覧会はすっかり終了していますが、備忘録的に保管しておこうと思います。


●2019年10月30日

上野 国立西洋美術館 ハプスブルク展

歴史を勉強してからみればより一層おもしろいのだろうけれど・・・ でも、その当時の甲冑を何体かみられただけでもおもしろかった!
ついつい帰りに芸術新潮『ハプスブルク家のラブゲーム』を買ってしまったという。
常設展示も見応え充分。


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●2019年10月30日

上野 国立西洋美術館 ゴシック写本の小宇宙

カリグラフィを勉強している人なら必見でしょう。 羊皮紙に描かれた極小の文字たち!


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●2019年10月30日

上野 東京芸術大学美術館 こんな授業を受けてみたい!

全国の幼稚園から大学までの美術授業を対象にした授業内容のリサーチ展示 加えて絵画教室や海外の授業も。

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●2019年12月2日 

原宿ラフォーレミュージアム  吉田ユニ展

ファッション〜エンターテイメント業界から引っ張りだこの人気アートディレクター吉田ユニの仕事。
その発想力と実現させてしまう力と・・・ 驚きのトリックの数々! 会場は若者だらけ。

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●2019年12月5日

練馬区立美術館 品川 工展

様々な技法にトライし、興味を掘り下げて作品を作り続けた。 興味を持ち続けることの大切さを目の当たりに。



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