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2017年2月

2017/02/20

張り子の うつわ をつくる

Vessel


少し大きめの張り子の<うつわ>を作っています。

造形教室ではふくらませた風船に細かくちぎった新聞紙を水で薄めたボンド水で貼り付け、小物入れやうつわを作る課題があります。

ある程度の強度がでるまで何層も新聞紙を貼り合わせる必要があり、時間はかかりますが出来あがる作品の完成度はかなり高いものになります。

いつも子供たちの作品をみては「いつかうつわをたくさん作って<うつわ展>がひらけたらいいなあ」と思っています。

ただ風船がベースだと形にバリエーションが出にくい。 平べったいうつわ、のっぽなうつわ、花のようなうつわ…色々出来ればいいのに。

考えていても良いアイディアがわかないため、とりあえず自分で一つ作ってみることにしました。

新聞で大まかな形を作り、張り子で表面を整えて作った型に新聞の切れっ端を張っています。

ところで、形に紙を貼って作るこの張り子、ちょっと材料は違うのですが、唐代の技法「夾紵(きょうちょ)」とやっていることは同じなのです。

夾紵は日本では乾漆ともよばれますが、型に漆を接着剤に麻布を何層も貼り合わせて中空の形を作る方法です。 漆は樹脂ですから固まると大変強度ある。しかも耐水性がたかく中空なので出来あがった作品は軽いと良いことばかり。難点はコストがかかるということでしょうか。

さて、この夾紵=乾漆は一体何に利用されたでしょうか。

仏像です。

ほぼ奈良時代天平文化の頃に限られるのですが、柔らかな素材のため金銅仏や木彫仏にはない実に写実的な雰囲気をもっているのが特長です。

皆さんご存知の阿修羅像も張り子なのですよ。

張り子、いろいろと面白いことができそうです。

(H)

Dick Bruna 追悼

2月16日に、ミッフィーの絵本作家として有名な ディックブルーナさんが亡くなった。

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幼い頃、正方形に近い比率の小さな絵本、鮮やかな色使い、シンプルなイラスト、「すなおに可愛い」 うさこちゃん の絵本が、
いとこの家にはあって、我が家にはなぜか なかったので、とても羨ましかった。

ぐりとぐらシリーズ、いやいやえん、かえるのエルタとか、そらいろのたねとか・・中川李枝子さんの絵本はたくさんあったのに、ディックブルーナの絵本はなかった。たぶん、親の好みもあったのだろう。
もちろん、中川李枝子さんのシリーズも楽しくて大好きだった。
でも、あの手描きイラストのタッチとはまたちがう、シンプルで動きがなくて、でもふしぎとものすごく可愛いイラストに『外国』のおしゃれさ、日本人には無いセンスを感じたのである。

大学を出た後 キャラクター雑貨の企画制作をする会社に勤めていた私は、ミッフィーという他社キャラクターとして 再び うさこちゃんに出会った。 キャラクター雑貨になると、かつて感じたようなあこがれはほとんどなくなってしまったし、見慣れてしまえばしまうほど、その価値は下がってしまうようにも感じたわけだが、会社を退職した後、今度は青山ブックセンターだったか?洋書のセールで ブルーナの作品集と出会う。

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ブルーナの作品は、うさこちゃんだけじゃない。
そんなことはわかっていたけど。

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もう、なんともいえない。言葉にはできない
絶妙なセンス! 
手描きのラインと、アルファベット、
シンプルな構成。
色使い。

・・そして、サイン!  
ここしかない・・という場所にレイアウトされたサイン!

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デザインは、理屈 というが 
ここに理屈はあるんだろうか?
これはセンスなのか?

16日に亡くなったと訃報を聞き、本棚に置いてあった ブルーナの作品集を再び眺めてみた。

絶対に、コンピューターでは作れないだろう、このライン! 文字、イラスト・・
改めて、手から生み出されるデザインに敬服。

もう7,8年前になるかもしれないが、かつて 阿佐ヶ谷に向かう途中の旧中杉通り沿いに 虹色雑貨店という店があった。そこで売られていた中古のペーパーバック。 ブルーナデザインの表紙に魅せられて、購入。 未だにビニールカバーを外せないまま、飾っている。

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(m)

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