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2018/11/27

マルセルデュシャン展 ブルーノムナーリ展

一つ前の記事に、今年の秋に観たい展覧会 として情報をアップしていましたが
そのうちの絶対に観よう と思っていた二つ。

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デュシャン展は、11/1に 
ムナーリ展は 11/23に観てきたので
それについてすこしばかり・・・・

つたない文章だけれど
でも、そのとき素直に感じたことの備忘録として。


展覧会をなぜ観るのか?

そこに足を運び、本物を観て、空間ごと体感し、そして作品と自分との対話・・ そんな風に考える私だが
デュシャンも ムナーリも いわゆる風景や人物を描く作家ではないので
彼らの発信していることをどう受け止めるのか?
そこが今回は一番のネック。


デュシャンとムナーリを同じテーブルにのせて比較するつもりは全く無いのだが
二つの展覧会に共通して感じたのは
どちらも、言葉抜きで 作品からのメッセージを読み解く・・
そして 日々目にするものから 発見せよ と。
芸術は、決して 選ばれた一握りの人たちのものではない とした二人。


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デュシャンの知性の高さに 到底太刀打ちできない私だが
彼はきっと 観る人が彼の作品を前に どう感じようと それについては興味が無かったのではないかと思う。 
何を表現していくのかと考えた末に彼自身の答えとして、これまでの美術史(?)に無いものを、言葉で無く 形で示そうとした・・ただひたすら自問自答して形にした。自分の中での昇華であればそれで良いと思った・・。のではないか?

作品を読み解くときに、予備知識がなければ難解な点も多いからか、
会場の後半 デュシャン初心者にもわかりやすく日本美術とデュシャン作品との共通点を示してくれている。


一方のムナーリ。

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特別でない日常の中の一コマからも、美しさ・オドロキ・発見があるとして、
それを小さなこどもの頃から育てていくことが大切であると伝えようとしたムナーリ。 だれもが作品を作ることができる。 遊びの中から発明は生まれる!
創り出すことは 難しくない ほらそこにあるよ と、どうしたらそのことを人々に伝えられるかを模索し続ける。
そして思いつくアイデアを次々と 楽しんでおもしろがって 形にして。

これまでも、過去に数回(板橋区立美術館・shiodomeitaliaクリエイティブセンター等々)ムナーリの展覧会を観てきたが
今回の展覧会では、これまで目にすることの無かった平面作品も多数あり、また『役に立たない機械』と展覧会のサブタイトルにもなっているモビール作品も、初めて観た。
役に立たないことに時間をかけることの意味。

だから・・?
これが何の意味があるの?
役に立つの?

いやいや
そういうことじゃなくて・・・

役に立たないことに全力を尽くしている面白さ。
それを公にして、観る人の感性を刺激することの大切さ。
役に立たないことに時間を割く。なんだか、日本人の苦手とする所なんじゃないのかな?

キッチリ働いて・・
役に立たないことなんて、もってのほか〜 ・・・・・なんてね。
かくいう私も、「役に立たない」時間を使っていることに ソワソワしてしまうんだから! そりゃ、おもしろくないよね・・



ムナーリの作品は、どれもとても軽やかでクリアで、そして時にユーモアのある表現、絵本の挿絵などは素直にかわいらしく・・ムナーリの卓越した表現が、多くの人の心を虜にする所以であろう。
これがいわゆるセンス というものか・・!




さて、日常に戻ったとき
自分なら 何を発見するだろう。
朝起きて
タイムスケジュールに合わせて行動し
学校に行ったり
仕事をしたり
食事をつくり
食べ
昼になり夜になり
忙しかった・・疲れた・・
そして
寝る。

そんな ごく当たり前の日常から
これまでにない
新しい何かを生み出すためには
さあどうする?

いつ見つける?
どう見つける?
そして、何をする?

そう問いかけてくれる展覧会。


★ムナーリ展は、こどもたちにもぜひ観てもらいたい展覧会です!
(m)

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