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2019年6月

2019/06/10

クリムト展 東京都美術館

梅雨入り後、毎日どんよりとした空模様が続いている。
今日なんて、一日中 雨 雨 雨 おまけに寒い!!

梅雨入り直前の先週木曜日は日中30°越えだった。午後には帰宅しないといけない日だったので、朝一番に上野へと向かい東京都美術館で開催中のクリムト展を観てきた。

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あらかじめ混雑覚悟という意識で出かけたのだが
美術館入り口に到着したのは開館10分後くらい、その時点で会場入り口にはすでに20mほどの列ができていた。後もう少し早く到着できていたら良かったが・・。


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覚悟はしていたものの、混んでいる展覧会は苦手。

この絵の前でわざわざ そのおしゃべりする? っていう方が大勢いたりするから・・ 
会場出てお茶でもしながら友だち同士ゆっくりしゃべりなよ、って・・・・言えないよね〜・・だから、そんな人混みはパス!
まずはざっと全体を見通すようにスピード感を持って会場を巡り、その後もう一度気になった絵や説明書きをしっかりと観る。

地下一階から順に登っていくような形で会場を移動するのだが、一階にあがったぐらいから だいぶ空いてきて 絵に近づいて眺めることもできた。

いつものように、心に引っかかるものをメモ。

・ベートーヴェンフリーズ 複製とはいうが、このデザインと装飾と人体のライン・・ぐるりと囲まれたこの空間は圧巻。

・ウィーン分離派のポスター  空間、書体 

・赤いスケッチブックに描かれた クリムトのラフアイデアスケッチ・・! 

・アッター湖畔のカンマー城  風景画が装飾のモチーフとして捉えられている、木立の間から見える草むらや建造物がラインや面として浮き上がる。その他の風景画も、 遠景、近景、畑、木立、地面、影の形・・・どの形を選んでラインを捉えていくか・・かなりグラフィカルな構成を感じた。今で言うと、写真撮影してフィルターをかけて興味のあるフォルムをコントラストつけて抜き出す感じか?

・鬼火 のフレーム 正方形の絵画に対してフレーム面積の大きさ、金属の額。

・人体ドローイング 赤と緑のライン  補色使いの表現。 油彩画にもそれは使われていて、人体のラインは補色やコバルトブルー、赤等、鮮やかな色なのに遠目に見ると自然な陰影となっている。

・女ともだち のレイアウト、細長いフレームに左右にちりばめられた細かな装飾。 デザインと、具象画と、装飾と・・。

・目をつぶっている人物たち 生まれて9ヶ月でなくなった息子のスケッチや、眠っている家族、自殺した少女、死後の老人・・どれもまぶたを閉じているのだが、命のあるなしが的確に表現されているのが印象的。 

そして、何より今回のクリムト展で一番よかった と思えた作品は 女の三世代。
やはり、本物を観ることの意味を感じさせる、その大きさ、人物の表現力、流れるようなライン、装飾模様の輝き、細かさ、
朱、パープル、ダークグレイ、金、コバルトブルー、ピーコックグリーン、黄金色・・・絶妙な配色。

実は、美大時代に 成人式の晴れ着はいらないから海外旅行に行かせてください と親に頼みこんで 学生ツアー「ヨーロッパ美術の旅」に参加したことがある。美術の旅だから、有名美術館のあるヨーロッパの国々を巡り美術作品をみまくる、街を堪能するという(でも一各国一泊から二泊という弾丸ツアー)今にして思うと、親に感謝しかないが本当に貴重な一ヶ月だった。
そのときに、オーストリアのウィーンで 初めてクリムトの代表作「接吻」を観た。当時から、どちらかというと抽象画を好んでいた私は、クリムトのふわっとした油彩表現、官能的で甘ったるい(そうみえた)女性の表情は苦手・・と印刷物でしか彼の作品を見たことがなかったくせに勝手にそう思い込んでいた。

ところが、実物を目の当たりにしたときの感動と来たら!!
見た瞬間に作品からの風圧を感じるほどパワーを感じ、その場に立ちすくんで感動した・・という記憶。金箔を施した緻密な装飾と、その間から見えるリアルな計算され尽くしたフォルムで描写された男女の表情・・・・ため息しかでない。

今回は、その「接吻」を再び観ることはできなかったが、改めてクリムトの実物作品を観て なんというか・・ 
画家や芸術家というのは、やはり命をかけて描いているんだ、美しいと思うものを描き自分だけができる表現で伝えようとあらゆる手段を駆使しているんだと・・ いまさらこんなこと なにいってんだか・・でも、当たり前だけど、テキトーに生きてちゃダメだな・・と。 
表現したいと感じたら、これくらい突き詰めなくては、ということ。・・だけど、凡人には厳しいか〜。

およそ一時間半ほどで作品を見終わった。そして展覧会場を出たあと、ミュージアムグッズコーナーで売られているクリムトグッズの種類の多さにビックリ。
かつて雑貨の商品企画の仕事をしていたから、それなりに興味深く ぐるりと眺めてみたものの・・ 芸術作品をモチーフとしたグッズ作りって大変だよな、と 。 もし、自分に企画依頼されたら芸術と売れ筋グッズ、相対する根本的なこととか考えちゃったりしそうで精神的にきついだろうなと思ってみたり。

そう思いつつも、最後に ベートーヴェンフリーズ ピンバッジのガチャガチャを見つけて ついついガチャガチャしてしまったのであった。



(m)

2019/06/07

印象派への旅 Bunkamura the museum 女・おんな・オンナ 松濤美術館

実際に観たのは、なんと 五月のゴールデンウィーク後半。
記録もせず放置していたのですが、やっぱり備忘録として書いておこうと思い、今更ながら記録します。

最初に Bunkamura での 「印象派への旅 海運王の夢」 をじっくり観てから
せっかく来たので、もう一つ。 と ハシゴする先にえらんだのが 
松濤美術館で当時開催していた 「女・おんな・オンナ 浮世絵にみる女のくらし」

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印象派への旅は、現在も開催中なので 興味のある人はぜひ。
これまで門外不出だった 海運王バレルのコレクションを観ることができるチャンス! 

展覧会のテーマとして大きく 印象派への旅 とかかげてあるが、実際に展示されている作品群を観ると 印象派だけにとどまらず 気に入った絵画作品をコレクションしていることがよくわかる。特に日常の風景や船などが心に残る。

館内を絵画のモチーフごとに分けて展示してある。

・室内の風景〜日常の風景
・静物
・戸外に目を向けて
・郊外へ
・川辺の風景
・外洋への旅


静物画や日常風景でも、暗い中にボワッと浮き上がるように描かれるモチーフに目がいった。
フランソワ・ボンヴァン スピネットを弾く女性
アンリ・ファンタン ラトゥール 桃

背景の濃色とほんのりと色づく淡い果物の色、その対比はインテリアの一部としても考えてコレクションしたのでは?と思えたのだがどうだろう?

ドガの リハーサル は この展覧会のメイン絵画とも言えると思うが、実物はパンフレットにあるような色ではない。印刷物ではどうしても再現できない色。 バレリーナが着る衣装のベビーピンクやコバルトブルー、イエロー等々 その鮮やかさにおどろいた。 これもやはり暗い中にその色が点在しているそのコントラストやバレエスタジオの光を感じさせる透明感が美しい。一見の価値あり。






松濤美術館へは、Bunkamuraから徒歩五分。
高級住宅街の中にある(とかいって、ほとんど松濤のことはわかりませんが)美術館。実は、数多く美術展は観ているつもりでもなんと初めての入館。

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女・おんな・オンナ 浮世絵にみる女のくらし

浮世絵中心の展示だったが、中には 江戸時代の化粧箱や 当時の女性がどんな髪型だったかを知ることができるカツラなども展示されていて興味深かった。この時代に生まれていたら・・どんな階級だったか、どんな地域に暮らしたか によってもだいぶ違ったのだろう と、思いを巡らすのも楽しい。この展示はすでに終了。


本当は、このあと松濤アタリを散歩したかったのですが
突然の夕立が・・! ぽつりぽつりと雨が落ちてきて、慌てて渋谷駅まで走って帰りました。


2019/06/06

ちいさなてんらんかい 2019 アプレットプラスのアトリエにて

今年も こどもデザイン造形教室 に通うこどもたちの作品を展示いたします。
どなたでもご覧いただけますので
どうぞお立ち寄りください。

こどもたちの作品は、おとなの方の心にも響くものがあると思います。
ご興味のある方は、ぜひお気軽に遊びにいらしてください!

ちいさなてんらんかい 2019
6/22sat〜24mon
10:00〜18:30(月曜日は16:30まで)


アプレットプラスのアトリエはこちら

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