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2016年7月 4日 (月)

ちいさなてんらんかい2016より 02

「てんらんかいに来てみて、どう思った?」

てんらんかい後、6/30(木)から 通常の造形教室が始まっていますが、そのときに こどもたちにたずねてみました。

○○という作品は、おもしろかった!
○○は、すごいなと思った!・・・

感想をいろいろ聞いている中で、こんな風に答えてくれる子がいました。

「おなじことをやっていても、それぞれ違う表現なんだなと思いました、ホウボウのスケッチを見ていて、自分とは違う描き方をしているなと思いました」

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・・そう、そこなんだよ!
同じ作り方をしていても、それぞれ違った表現や仕上がりになっていたり、同じモチーフを見ていても、全く違う印象を持って描いていたり。

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人それぞれ、感じ方も物の見方も違っている。こうした絵画や造形表現には、同じ答えにはならない面白さがある。
みんなが同じように捉えていたら、つまらない。一人一人が違ったことを感じ、違った目線で違った表現をし、気づき、新しいことを思いつく!
違っていることを認め合い尊重し、周りの違った表現に刺激を受け、自分のことを振り返る。そして自分を知る。

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造形教室に通うこどもたちは、普段は自分の作品だけにむきあっていることが多いのだけれど、こうして てんらんかいでクラスを越えて作品を見渡すことができる場に遭遇したときに、自分の作品をみんなの作品と見比べたり、あるいはお友だちの作品を見て、違う感覚を持って作っている人がいることに驚いたり共感したり、違いを認めたりする。展示の仕方が変わると、作品が違った印象になることも感じる。

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数学のように、きちんとした答えの出る勉強ももちろん、とても大切だけれど、答えの出ないことについて取り組むことも とても大切なんじゃないかな。

こどもたちが、発信する言葉や、やりたい作りたいと思う気持ちを私たちも受け止めながら、おおいに刺激を受け、勉強させてもらっている日々です。


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