夏休みこどもワークショップ2016 カラフルノートをつくろう 報告
今年の夏休み子供ワークショップに新たに加わった「カラフルノート」づくり。
10色の色紙をまとめてひと折りにした帳面を色紙で作ったデザインをはさんだラミネートフィルム表紙で綴(と)じるノートです。
ラミネートフィルムは内側にポリエチレン系ののりを塗布したシートで、紙などをはさみこみ、熱処理することでプラスチックはさんだような仕上げにする素材です。
診察券などに使用されているのでどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか。
ラミネートフィルムを片面に加工したり、図書館で使うような透明シールを表紙に貼る製本はよくみかけますが、シートにデザインをはさみこみ表紙とする方法はインターネットでも見かけたことがないので当アトリエのオリジナルコンテンツかな?
何と言ってもこのワークショップの面白さは色紙をはさみこんで作るデザイン。
色紙を貼ったところ以外は透明に仕上がるので、その透けた向こう側に見える本文紙を何色にするかで出来あがるノートの印象が変わります。
自分が選んだ本文紙の色紙を下に透かして確認しながら作業を進めました。
シートの上にレイアウトした小さなパーツは接着していないので息を吹きかけただけでも飛んでしまいそうなため、子供たちは動きも慎重になります。
出来あがったデザインをラミネーター(ラミネートフィルムを熱処理する機械)に通すと、乳白色だったフィルムが透明になり、レイアウトしたデザインも艶がでて作っていたときよりも鮮やかに感じるため、熱処理して出てくる作品の変化を嬉しそうに観ていました。
完成したラミネートフィルムの表紙と色紙で作った帳面をふたつ折りにしたものを合わせて穴を開け、糸で綴じてノートにします。
最後におもて表紙に穴を開け、そこにボタンをつけたゴム紐を通した留め具をつけて完成。
きょうはどのクラスも水を打ったような静けさで2時間半が過ぎました。
集中力のたまものか、どの生徒の作品も力作揃いです。
Fちゃんの作品 :全体に寒色系の色紙でデザインし、表紙側に赤や黄色のワンポイントを置いたなかなか洒落たデザインです。 抽象的な形で作られていますが様々なイメージを彷彿させる作品です(上写真)。
Yちゃんの作品:表紙の夜の黒の下レイアウトされた赤に青のストライプの面が「赤と青のストライプの屋根」越しに見える夜空のようで可愛いですね。裏表紙のクローバー畑も賑やかに仕上がりました(中写真)。
Kくんの作品:洋雑誌の文字や図形などを積極的に使ったちょっと大人っぽいコラージュ作品です。大きな形を最初にレイアウトし、空いた部分にそこに見合った形を見つけて丹念に埋めていきました(下写真)。
Yくんの作品:表紙と裏表紙とガラッと雰囲気を変えたところが面白いです。両面とも抽象的表現としながら、使う色、使う形を思い切って替えているところに作者の明確な意思が感じ取れます(上写真)。
Kちゃんの作品:Kちゃんが過ごしたこの夏の思い出が伝わってくる作品です。 きっと楽しい思い出がたくさんだったのでしょうね。思い出の中に名前のアルファベット顔をだしていますよ(下写真)。
Hちゃんの作品:大人っぽいシンプルな作品です。 デザイン要素が絞られていますが、レイアウトにかなり時間をかけているので一つ一つの要素の関係に緊張感があり、素敵な作品になりました(上写真)。
Aちゃんの作品:「カラフルノート」というテーマを表紙で表現したような作品です。垂直水平を感じつつ斜めや曲線が画面に変化を与えていて 動きのある楽しさはじける作品に仕上がりました(下写真)。
« 夏休みこどもワークショップ2016 Tシャツをつくろう!うずまき染め おりたたみ染め 番外編 | トップページ | 食育と造形 五感を使ったワークショップ「しょく感教室vol.39」 ご報告! »
コメント