食育と造形 五感を使ったワークショップ「しょく感教室vol.39」 ご報告!
2016年8月20日土曜日に行われた 食と造形を組み合わせたワークショップ しょく感教室も、
今回で なんと!・・39回目となりました。ありがとうございます!
今回は、夏休みこどもワークショップの中に組み込んでの開催。
粉をこねたりのばしたり、だしの味を感じたり、香りを比べたり・・
五感をフル稼働するワークショップになっています。
いつも、内容が盛りだくさんなために 時間いっぱい大忙し!
自己紹介のあとは、さっそく うどんの生地作り。
粉に塩水をまぜて、ぐるぐるかきまぜ、手でこねて、ビニール袋に入れてタオルで挟んで足でしっかりと踏みながら生地をのばしていきます。
段々と色つやの良い生地になっていきます。最後にまるめてビニール袋に入れて しばらく休めます。今回は、初めて出会ったこどもたちも二人一組になって順番に作業を進めました。声をかけあったり手助けしたり。お互い ちょっと恥ずかしがりながらも、スムーズな共同作業です。
生地を休めている間、岩本留里子さんのお話です。
今回は、だし について。
かつお節 にも ソウダガツオ と カツオがあり、ソウダガツオを使用した かつお節は血合いが多く味が濃いのが特徴。普通のカツオとは、香りが違うかな? どんな香りかな? 厚削りのかつお節で香りを比べてみます。 どんな香りがするかな〜?
なんだか、あたりめ みたい! (しぶいね〜、お家で あたりめを食べているのかな??)
だしの味比べもしました。
インスタントの かつおだし、インスタントの あごだし、 花鰹を使った一番だし、 厚削りのかつお節を使った一番だし・・ この四種です。
こどもたちには、どれがどのだしなのかは、教えずに あててもらいました。
香りを比べたり、色を見たり、そして味わったり・・・
四種すべてを当てたのは・・何度も しょく感教室に通ってくれている 5年生のKくんと Aちゃんでした!! スゴイ! これまでも、だしをテーマにした しょく感教室に何回か参加してくれていたので、香りや味わいを覚えていたのかな〜、さすが!
コドモの頃に覚えた味というのは、おとなになってもそのときの状況と共に記憶に残るそうです。
私も、かつお節でとったおだしの香りを感じると、幼い頃のお正月の朝を思い出します。母がお雑煮用に普段よりもかつお節を多めに使っていたのか、おだしの香りが一杯に広がった新年の朝・・。
一番だしでも、厚削りのかつお節を使って長く煮出しただしは、とても濃厚な香りと味わい。 薄く削った花鰹でとった おだしは、うま味はあっさりとしていますが、香りがとても豊かです。
比べてみると、インスタントは、味がハッキリしているものの、香りがほとんどありません。しかし、ちゃんとかつお節からとったおだしは、とても香りがいい! そして、色も濃い。
本物の差をそこから感じることができます。
最近は、インスタントのだしや めんつゆなど、お手軽に使えるものがたくさん売っているので、忙しいと どうしてもそれを使ってしまうことが多いのですが、今日は、カンタンに作れるめんつゆも、作ってみましたよ。
みりんを煮きって、醤油を入れて煮立て、そこに濃いおだしを注ぎます。あっという間にできてしまいます。
良い香りが漂い、気持ちもほっこり。
おだしって、なんでこんなに癒やされる香りなのでしょう〜。
こどもたちには、こんな風にめんつゆってできるんだと、覚えておいてほしいと思います。なんでも手軽に買える世の中ですが、手作りのおだしの香りが豊かなことを!
さて、うどん生地を休ませている間に、おだしの香りや味を体験しましたが、パッケージの準備もしておきました。今回は、カラーペーパーをクルクル丸めてはさみでカットして作る紙帯です。連続模様が楽しい!
そうこうしているうちに、休ませていた生地も落ち着いたので、いよいようどんを切るよ〜!
初めて包丁を使う子もいましたが、みんなていねいに、そして上手に切ることができましたよ!
今回は、手打ちうどん&手作りめんつゆ を持ち帰りました。
(午前クラスの作品、ごめんなさい 写真をとりわすれてしまいました)
お家で茹でて食べた感想はどうだったかな? おいしかったかな?
今回も、五感をフル回転させての 充実した二時間だったと思います。
次回も是非楽しみにしていてくださいね。
次回 開催日時が決まりましたら、またトップページにてお知らせさせていただきます