2016年11月
2016年11月28日 (月)
2016年11月26日 (土)
キャンドルのある風景とポップアップカード 11/25
金曜日のクラスはディッピング・キャンドルや、紙コップのキャンドルをどのようにみせるか?ということをテーマに作業をしました。
普段は「作って、完成させる」ことが目標になりますが、今回は作ったものをいかにみせるかを考えてもらいました
できた作品は写真におさめ、最後にみんなで鑑賞しました。
自分の製作したキャンドルが各自が作り上げる環境(素材や色など)によってガラッとイメージが変わることや、見る位置(近くから・遠くから、見下ろし・見上げなど)によって一つの作品が様々な表情をみせることに気づいたかな?
ゆうとくん(5年生)の作品 ↑
赤と白にくっきり分かれたロウソクに赤・白・緑にくっきり分けた色面を組み合わせている構成が潔いです(上図)。
同じ構成でもグッと近寄るとまた違った印象ですね(中図)。
地中からカラフル筍が出たような作品。これも色々と視点を変えてみると様々な表情を見せます(下図)。
かのんちゃん(5年生)の作品 ↑
全体に積極的に色々な素材を組み合わせているのが綺麗です。
緑と赤という補色の関係にある強いコントラストのロウソクに対応するよう緑系・赤系のモチーフを組み合わせているところが良いですね(上図)。
色の変化が多いロウソクには様々な色のモチーフを組み合わせています。また、あえて人工的なモチーフを組み合わせることで、上の作品との差をつけようとしているところに明確な意思が感じられます(中図)。
ロウソクに細紙を巻き付けることで円錐ロウソクの同心円的な色変わりがふわっと解けたような感じられるイメージが面白いです(下図)。
りょうくん(4年生)の作品 ↑
上の作品は現代の河原をイメージしたそうです。流木や石などに混じって銀紙やガラス片が組み合わされ、どのようなところでもポイ捨てしてしまう人がいる現代を風刺しているように見えますね(上図)。
「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは/在原業平」をビジュアル化したようなダイナミックな構成が綺麗ですね。ロウソクの下に敷かれた青紫の四角い紙が赤を引き立て強い印象を作り出しています。(中・下図)。
はるのちゃん(2年生)の作品 ↑
ロウソクに合わせて暖色系に寄せたモチーフの彩りが綺麗です。少ない要素を効果的に組み合わせて素敵な料理の一皿にも見えてきます(上図)。
こちらは物語の挿絵のような風景。一つ一つのモチーフを重ねてみたり離してみたりと、試行錯誤の跡が見受けられます(中図)。
柔らかいお花紙との組み合わせでとても暖かい雰囲気が出せました。枝の茶色が画面に締まりを持たせています(下図)。
はなちゃん(4年生)の作品 ↑
体調を崩してディッピング・キャンドル制作の日お休みしたハナちゃんはポップアップカードを作りました。
背景にお花紙を小さく切ったものを少しずつ重ねながら貼り合わせることで重なった部分の色がかわり綺麗です。
家の黄色も映えますね。
白バックにすると分かりますが、色のある背景と色のない地面部分とがはっきり分かれすぎて見えるので、地面部分にも何か色の形を置くと良いかもしれませんね。
2016年11月19日 (土)
葉っぱのレリーフ 01 幼児クラス
11月も後半に入りました。 寒くなったり暖かかったり、朝晩の寒暖差も激しいですね。秋を飛び越えて冬になってしまったような気もします。
幼児クラスでは、葉っぱの模様を粘土に写し取ってレリーフを作っています。
この場合、柔らかい葉っぱが良いようです。
枯れ葉色の落ち葉や紅葉した葉は、堅くて粘土に密着しにくく うまくいきません。少し湿り気のある落ち葉や、緑の葉を使って写し取りました。
粘土を丸めたり、同じ幅に伸ばしたり、葉っぱの周りの粘土を形に添って切り取ったり。 こどもたちにとっては、ちょっと難しい作業だったようですが、道具を使って、キレイに仕上げることを目指しました。
葉っぱの凸凹を手で触って確かめました。実際に素材や本物に触れることはとても大切なこと。どんな感触かを肌で覚えること。
写し取った形は、白い状態だとあまりハッキリ見て取れませんが、次回 色をつけていったら、どうなるかな?
そして、一週間の間に、木々の葉はどんな色に変化して行くでしょう。季節の移り変わりを感じ取ってくださいね。
2016年11月16日 (水)
ディッピング・キャンドル 11/16/2016
本日はクリスマスシーズンに向け、恒例の「ディッピング・キャンドル」製作をしました。
ディッピング・キャンドルとはクレヨンを溶かした色ロウに編み込んだ糸芯に浸すことをくり返し、太らせるロウソクです。 浸す色の順序や浸しかたで様々な表情が現れます。
作業のはじめに改めて色の特長ー色の三原色・純色・補色の仕組みを説明して「どのようにすると思った通りのデザインになるか?」をしっかり考えながら慌てずに作業をするよう心がけました。
子供たちはそれぞれに心に秘めた「思惑」を形にすべくじっくり作業に取り組んだ結果、とても面白い作品ができました。
例年、色が混じりすぎてほりたてのサツマイモのようなキャンドルがいくつか混じるのですが、ご覧の通りそれぞれの色彩計画が見る人に伝わる作品になりました。
また、形もロウが暖かいあいだに押したり引っぱったりすることでそれぞれが自分のイメージに近づけようとしたところもGOOD!!
力作揃いです。
ミニ紙コップを使ったおまけロウソク。
今年は紙コップに氷を入れ、ロウを注ぐキャンドルです。
完成後氷が溶けたところが空洞になります。 どんな形ができるかは開けてみてのお楽しみ。
もしかしたらロウの中に水が閉じ込められて振ると水音が聞こえるかも知れませんね。
2016年11月 8日 (火)
食育と造形 五感を使ったワークショップ「しょく感教室vol.40」 ご報告!
五感をつかったワークショップ 食育と造形の しょく感教室。
なんと、今回で40回目
です!
これまで、一回一回ちがうテーマでやってきましたが、振り返ってみると
・・いや〜、いろいろやってきました!→これまでの記録
毎回、味わったり作ったり、盛りだくさんで楽しめて・・そしてためになる内容なので、スタッフ自ら 参加しないなんて、もったいない!・・と いつも思っています
準備もかなり大変だったけど いつも最後に こどもたちの笑顔を見て、・・そんな苦労も吹っ飛ぶ感じなのです
前置きが長くなってしまいました。
お申し込みの受付を開始して早々に定員になってしまった今回のテーマは、
パリ?サク?!ミニパイ!
さて、どんな様子だったか・・ご報告します。
毎年、冬が近くなると、こどもたちの体調が心配ですが
今回は、みんな元気に参加してくれました。午前クラスしか開催しませんでしたので、とても貴重なワークショップとなりました。
自己紹介のあとは、岩本留里子さんが食感のお話をしてくれました。
食べ物を口に入れたときの感触を、言葉に表すとどんなかな? かんだ瞬間、そしてそれを飲み込んだとき。どんな音がする?どんな感覚? 想像してみよう、例えばプリンを食べたときはどうかな?
肉まんをほおばったときは、どんな感じかな?
ふわっ、じゅわ~、ホクホク・・・。
食べるときには、目で見て(視覚)香りを感じて(嗅覚)口に入れたときの音やほおばったときの感覚、温度(聴覚・触覚)・・・味わうだけで無く、五感を通して おいしいと感じているんだね。
ヒントになるお話を聞いた後、
一人一人にお菓子が配られます。 おせんべい、寒天ゼリー、マシュマロ。
さて、それぞれのお菓子のかみ応えや 口触りは、言葉に表すとどんな感じかな?
色や形に表すとどんな感じかな?
これは、テストではないし、答えがあるわけではありません。
自分が感じたままに表現して欲しいので、新しい言葉、自分で感じたままの言葉がでてくるといいな
形も色も感じたままに・・。
イメージすること、それを表現すること、人に伝えること・・・
私たちは、味だけでなく 見た目や音、香り、口触り・・五感を使っておいしさを感じています。食材や味から想像できる言葉や色、形を思い浮かべてみることは、言葉以外の形で人に伝える方法を見つけることでもあります。そういった訓練が、コミュニケーション能力を高めていくことでもあるのです。
短時間だし、初めてのことで こどもたちも少し戸惑ったかもしれませんが
なかなかおもしろい表現が出てきましたよ!
お家に帰ってからも、何か食べたときのイメージをメモしておいたら、楽しいね。
こうしてみてみると、おせんべいの口触りをイメージする色は、茶色やオレンジ黄色などの中間色を選んでいる子が多いですね。ぱりっとした食感は、とがっているのかな?角張っている感じなのかな?
マシュマロは、圧倒的に白。ふわっとして口の中でとけていく感じを表すのに、雲のような形を感じる子が多いようです。
さて、次は、いよいよお待ちかね ミニパイ作り。
冷凍パイシートの間に チョコやチーズ、ジャムなど・・好きな具材を挟んだら、ふちに溶き卵をぬり、その上にもう一枚生地をかぶせますが、その生地の形を工夫してみよう!
クッキー型で抜いたり、好きな形に切って乗せたり・・細く切った生地を編み込んだり。
とにかく、ワークショップ2時間の中で 切ったり貼ったり想像力を働かせたり、パイを作ったり、ラッピングをしたり、片付けを協力してやったり
・・スタッフも含めて、みんな大忙しでしたが、こどもたちにとってはどんな時間だったでしょうか?
何か新しい発見はあったかな?
ラッピングをした完成形の写真は、撮影する時間がありませんでした!ごめんなさい。
今回のしょく感教室、こどもたちには、考え感じ表現するということへのヒントが たくさんあったのではないかと思います。それでも、たったの2時間。お家でも、ぜひまたミニパイを作ってみてください。焼き加減も調節して、自分だけのステキなパイができるはずですよ!
形を工夫したり、中に入れる具をどうするか考えるのも楽しいし、
感じる言葉や色、形・・何気ない日常には たくさんのアイデアの元がかくれています!
おまけ
私(ツルオカ)も、ワークショップ後に次女(今回アシスタントスタッフとして参加)とミニパイを作ってみましたよ〜! 上にのせる生地の形を工夫して・・いろいろなデザインのミニパイができました!
ぜひ、みなさんもお家で作ってみてくださいね。楽しいですよ〜!
次回の しょく感教室は、来年3月頃を予定しています。
日程が決まり次第、アプレットプラスのホームページや、しょく感教室のブログにてお知らせします。お楽しみに!