五島美術館 茶道具取合わせ展
先日、 世田谷区上野毛にある 五島美術館 にて開催中の
茶道具取合わせ展 へ行ってきました。
閑静な高級住宅街の中にある美術館。母校 多摩美の上野毛校舎も間近というわけですが、私は八王子校舎に通っていましたので、上野毛は試験会場の記憶しかありません・・
どちらかというと、現代美術やデザインイラストのようにグラフィカルでハッキリした仕上がりの作品を好んで観てきた私にとって、茶道具を鑑賞することはほとんど無かったわけですが
なぜ、歴史の中で残り続けてきたのか・・
「よいもの」とされるものを観ることの意味、それを問いかけながら鑑賞するにはとても良い機会だったと思います。
この展示に訪れている人のほとんどが、年齢層高め・・と思われる中
カジュアルな装いの若いご夫婦が、まだ年中さんくらいの男の子を連れて鑑賞されていましたが、とても熱心に茶碗を観ている小さな息子さんに、お父さんはたぶん陶芸の専門家なのではないかと思われるくらいに、低い位置
高い位置から茶碗を眺め回し そうして男の子にやさしく語りかけていました。男の子も思ったことや質問をお父さんに話しかけています。
こんな風に幼い頃から茶道具を観ていたら、「よいもの」と評される茶碗なり道具なりの 善し悪しがまさに身体で記憶されるのではないかと思います。
私なんて、全くの無知ですが
でも、いつから鑑賞を始めても 遅いということはないでしょう。
美術館を囲む庭も、都会の中とは思えないほどの静けさ。
お天気の良い日に、心を癒やし思いを巡らせるにはぴったりの空間です。
近くに二子玉川の複合施設もあり、行き帰りに買い物や食事も併せればとても楽しい休日を過ごせると思います。
お天気の良い日には高いビルから富士山も見えます。