« flags=birds 鳥の旗  カラーリング    金曜日小学生クラス | トップページ | flags=birds 鳥の旗  カラーリング2日目    火曜日小学生クラス »

2017年1月22日 (日)

練馬区小学校連合図工展

1221


練馬区の小学校の図工展が練馬区立美術館で開かれているということで出かけました。

各学校からたくさんの子供たちの作品が展示されています。

中野区にも連合作品展がありますが、随分規模が違うように思え、調べてみると…

練馬区 公立小学校数65校・小学生数32,000人強。   (練馬区面積48.08㎢)

中野区 公立小学校数25校・小学生数8,800人強。   (中野区面積15.59㎢)

区の面積比よりも子供の数がかなり多いのですね。 


01222


限られた展示スペースのため、展示される人も限られてくるのですが、みんな頑張って作っており、見応えがあります。 

ただ、ちょっと気になるのは学校が違うのに似た(というより同じ)課題を課している割合が多いこと。 

理想をいえばクリエイティブを養う授業なのですから、もっと自由にそれぞれの先生が面白いと思うこと楽しいと思うこと伝えたいことを主観的に教えるような教育でもよいのではと思います。

とはいえそうした自由を発揮しづらい状況もあるのでしょう。

最近話題の某省の指導要領 が先生たちの自由を発揮しづらくしている一番の原因でしょう。 

また、テーマに合ったキット(子供たちがよろこびそうな)を業者が毎年開発してくれるのも実は問題です。

数多い子供にさせるとしても道具や用具を用意させる必要がなく、イコールコンディションで授業を進められるというメリットもあるのですが、どうしても個性が出にくくなってしまう。 というか丁寧にきれいに作業が出来る人が評価されるようになりがちです。

音楽も同じだと思いますが、芸術とは自由なものでそもそも評価されるものではなく自分自身を発見し確認する場です。 先生も色々と大変だと思いますが、是非オリジナリティーあるテーマを子供たちにぶつけて欲しいなと思いました。

この展覧会は1月26日(木)まで練馬区立美術館にて開催。

アトリエに通っているK君の作品も展示されていますよ!!


 


« flags=birds 鳥の旗  カラーリング    金曜日小学生クラス | トップページ | flags=birds 鳥の旗  カラーリング2日目    火曜日小学生クラス »

コメント

初めまして。
練馬区で図工専科をしております。
区展をご覧いただきありがとうございました。

>学校が違うのに似た(というより同じ)課題を課している割合が多い

全くその通りです。
同じような題材がいくつも展示されているのは、現状としてはお恥ずかしいところです。
少しだけ擁護させていただきますと、
練馬区の図工の方々はみんな頑張ってはいるのですが、図工専科の割合について言うと、30歳代の若い方が半分くらいを占め、みんさんいろいろな題材を参考にそれぞれが図工の実践を学ぼうとしています。
たいていの小学校の図工の授業で行う1年間で行う題材はおよそ50題材くらいになりますが、自分が考えたオリジナル題材の割合はその中でも3割程度です。
1年間に考えられる題材(よいと思われる題材)は、1学年1〜2題材程度ですから、6学年受け持っていても10〜12題材程度です。これでもかなり頑張っている方だと思います。
ですから、1年間に行う題材の半分以上は、過去に行った題材や他の方が考えた題材を自分の教える児童の実態に合わせて多少の修正を行って使います。
私が思うに、優秀な図工専科に必要な力は「題材開発力」だと思いますが、全ての授業でオリジナルの題材で行っている方は私が知っている限り一人しかいません。

そう言う私ですが、やはり同じ題材が並ぶ現状はあまり快く思っていません。
できれば題材力を身に付け、自分で考えた題材を連合図工展に展示できるようになって欲しいと考えています。

しかしながら、図工専科にも様々なタイプがあって、題材開発が得意な方、教えるのが得意な方、人から学んだことを自分なりにアレンジすることが得意な方、教科書通りに教えるので十分だと思っている方、など様々です。
それぞれの図工の授業の中で、子どもがのびのびと自分なりの表現ができる環境が保証されるのであれば良いのではないかと思っています。

>某省の指導要領 が先生たちの自由を発揮しづらくしている

現状の学習指導要領は、実はよくできていて、図工の学習で子どもが学ぶべき要素をしっかりおさえていて、最低限この内容を理解して実践すれば間違った造形教育には行かないようになっています。
図工の現状は、図工の専門教師がいる自治体は全国でもほとんど無く、東京都と僅かな都市のみとなっています。ですから全国レベルで図工をみると、ほとんどの図工の授業は学級担任の先生が行っているのが現状です。ですから、造形的な知識も無く図工を教えるのですから担任は大変です。全く知識のない先生が勝手な解釈やマニュアルでいい加減な図工を行わないように国レベルで図工の教育の内容を決めているのが学習指導要領です。学習指導要領の内容をしっかり勉強して教科書の指導書を理解して授業を行っていれば、図工の専門ではなくても図工の大切な要素を教えることができるようになっています。
これを無視して、見栄えや教えやすさに目が行ってしまうと「酒井式」や「松本式」のような浅はかなシステム化された方法を授業で行ってしまうことになるのです。

長々と失礼しました。

投稿: 通りすがり | 2018年12月15日 (土) 15時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« flags=birds 鳥の旗  カラーリング    金曜日小学生クラス | トップページ | flags=birds 鳥の旗  カラーリング2日目    火曜日小学生クラス »