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2018年4月13日 (金)

Color色々  色見本帳のススメ

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今年度から絵の具を使うとき、作った色、使った色を「色みほん帳」にして残そうと思います。

子供たちに「色をぬろう!!」というとほとんどの場合チューブから出した色そのままを使ってしまいます。  太陽=赤or黄、空=青、葉や草=緑と言った具合に。

でも描こうとしている空は本当にその青かな?

描こうとしている草はどんな緑?

絵の具のセットに入っている色たちは料理にたとえれば素材や調味料です。

素材や調味料をどのように組み合わせたり、混ぜると美味しい料理ができるかな? どう並べると食べたくなるような料理になるかな?

混ぜすぎて気に入らない色ができることもあるでしょう。 でも「その色、何の色に見える?」、「どういうときならつかえるかな?」と考えることで色に対するイマジネーションが広がります。


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デザインの仕事でも「色」は大変重要な要素で、デザインする対象によって色彩計画をしっかり立て、発注者・デザイナー・生産の現場・商品まで間違いのない色の管理をすることが求められます。

様々な場所で色の共有をするのにpantone(上図)の色見本を使ったりします(現在は1800色以上の色が収録)。

絵の具の数より随分多い色数でしょう。 


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某キャラクターのスタイルガイドですが、各キャラクターは上にある色見本の番号で指示・管理されて、どこでだれが作っても同じものが作られる様になっています。

そうすることで、作品のイメージが一般に定着し、キャラクターそのものを描かなくとも配色だけでもそのキャラクターがイメージされるようになってきます。

いかにそれらしさを出すか、他との差別化していくか、そのために色選び、色使いに時間をかけるわけです。

これはキャラクターに限った話ではなく、たとえば青とレモンイエローの組み合わせを見ると何となく有名なT字がたのポイントカードを思い出してしまうことも色彩計画のたまものです。

つまり自分の使いたい色を探すというのは何よりも自分らしさを探すと言うことでもあるわけです。


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せっかくそれぞれの子供たちが自分だけの色見本を作るのですから、作った色の名前も考えてもらおうと思っています。

色名も実はいろいろあって、色名事典などをみているとなるほどと思ったりハッとさせられたり、うまいねぇなんて思ったり、楽しいものです。

素敵な色名をどしどし考えて欲しいです。


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自分で考えた色ではなく申し訳ありませんが、気になる色名を3色ほど。

左:IKB(International Klein Blue) インターナショナルイブクラインブルー/イブ・クラインという現代美術作家がオリジナルで作った色。 自身の作品をどれもこれもこの色をつかって作っています。 自分の名前だってオッケー。

中:新橋/明治の終わり頃から東京は新橋の芸者さんが好んで使った色。 地名だってオッケー。

右:雨過天青雲破処(うかてんせいくもやぶれるところ) /10世紀の中国の皇帝「柴栄」が「雨過天青雲破処色の器を持ってこい」と作らせた磁器の色。どんなに長い名前でもオッケー。

この色を作るのに大変苦労をしたと言うことですが、この色に対するこだわりとネーミングセンス本当に凄いですね。

雨が過ぎ去った雲の切れ目から見える晴れた空 色ですから。

観て、作って、言葉にしてみることで それぞれの子供たちにさらに素敵な感性が身につくことを期待しています。



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