緊急事態宣言が出されてから4日目。
東京の新型コロナウィルスの感染者数は、依然として伸び続けています。
ほとんどを家で過ごしていますが
食料の買い出しや、近所の散歩で外に出ると・・・
普段は都心へ通勤している人が今は在宅勤務や外出自粛をしているからか、住宅街の人口密度は結構高い!
生活リズムも自主自律で整えないと、家族間でも周りに影響されたりしてなかなか集中して物事が運びませんね。
時間がなんとな〜く過ぎてしまうこともしばしば・・。
それぞれが疲れないように、家族内一定の時間割で過ごしてもいいのかもしれませんね〜。
さて、3月に完成していた作品のご紹介です!
張り子の器・・
こどもデザイン造形教室では、最初にビー玉ゲームや張り子の器づくりをみんなに体験してもらっていますが、特に張り子の器に関して、こどもたちそれぞれのアイデアが活かせるように、スケッチの段階でたくさん考えてもらっています。
考えるときのヒントとして、身近な器について思い浮かべたり、世界の博物館に所蔵されている壺や食器など、プリミティブな様式の物を中心に図録などもこどもたちに見てもらっています。
Kちゃんは、ペルーの博物館に所蔵されているという器をアイデアの参考にして、自分なりのアレンジを加えました。
いぬが夜ぞらをながめているふうけい かほ(小学2年)
■くふうしたところ
ほしをはるときです
■みてほしいところ
いぬがなかをのぞいているところです
■むずかしかったところ
バラのはなびらを1まいずつつけたときです
■はっけんしたこと、きづいたこと
さいしょは家をかこうと思っていたけど、なぜか夜ぞらのふうけいになりました
■なにをいれたいですか
わたしのいちばん大すきなにんぎょうのいぬをいれたいです
■どこにかざりたいですか
わたしのへやのつくえにかざりたいです
赤い高台は、器型。 つまり、ひっくり返しても使えます。 愛嬌のあるかわいらしい犬が器の縁によじ登るようにしていますが、これは取り外しができるようになっていて、位置を移動できます。
犬は、器の中の星をながめている! その中心にはチョウが飛んでいる!
お話が生まれ出てくるような、アイデアいっぱいの素敵な器ですね。
こうしてひっくり返してみると・・ 赤い高台の内側にも星が丁寧に貼られています。 中心にあるのはお花。 星が花を囲むようにレイアウトされています。
器に貼り付けた星は、自分で色を塗った色紙に一つずつ手で下描きをし、それを一枚一枚はさみでていねいに切り取りピンセットで貼りました。紙を幾枚か重ねてまとめて切ってみたら?と、アドバイスしてみたときに、一枚一枚切りたいと言っていたKちゃん。 自分でこうしたいと思った目標に対して、面倒がらずに責任もって、いやむしろ楽しんで実行している!
一つとして同じ星は存在しないという、まさに自然界の当たり前をこの器に表現していますね。 そして、星の大小をうまくレイアウトして、流れるようにキラキラとした瞬きを表現しました。
高台についているバラ。 これは粘土に色を混ぜながらグラデーションを表現し、一枚一枚の花びらを大切に大切に作りながら、形を整えていました。 いつも静かに作りながらも、とても楽しんで作っていたKちゃん。
実は、5月に遠くへお引っ越しされるとのことで、教室も残念ながら4月いっぱいと伺っていたのですが・・
コロナのことがあり教室を休室してしまったために、Kちゃんは4月の制作ができなくなってしまいました。
小学校も休校になってしまったから・・・どうしているかな??
最後に、素敵な作品が完成できて良かったですね。
作品をお部屋に飾って、アトリエのことを時々は思い出してね!
私たちも、Kちゃんのこれからを応援しているよ!
手を動かして物づくり・・ 世界中、いつでもどこでもそれはきっと、心の支えになるね。
制作の様子は、2019年6月から2020年3月 金曜日小学生クラスの日記で見ることができます。
アプレットプラス http://aplt.jp/
こどもデザイン造形教室
4月はお休みいたします
Sundayおやこワークショップ