東京オリンピックポスター 2020/07/19 完成
今年に入ってから、もう8ヶ月が過ぎようとしています。
あっという間だったのか・・? いや、
なんだかコロナに振り回されながら、季節感もどこへやら、時間感覚もずれてしまったような。
本当だったら、もう東京オリンピックも終了して、たくさんのドラマティックなスポーツシーンが生まれていたはずでした。
昨年末までは、2020年がこんな一年になるなんて誰も想像していなかったと思います。
この一年は無かったことに、なんて思う人もいるかもしれませんが、こどもたちは日々成長しています。
この夏休みにも、一ヶ月会わなかっただけで 身長が何センチも伸びている子もいます。
その分、心も成長し変化を遂げ、オトナ時間では計り知れない細胞分裂がたくさん起きているのだと思います。
この一年は無かったことにはできません。こんな年だからこそ、得られるものもある。特別な年、特別な夏を大切に過ごしたいものです。
さて、
こどもデザイン造形教室に通っているRちゃんが、小学3年生から4年生にかけて制作していた 東京オリンピックポスターが完成しました。
そのご紹介です。
TOKYO2020 オリンピックポスター りよ(小学4年)
■みてほしいところ
競技の絵の細かい部分
■むずかしかったところ
選手の肌の色を細かくぬったところ
■はっけんしたこと、きづいたこと
競技の絵を描いた始めと終わりで絵の描き方、色の使い方がちがった
■オリンピックに対しての今の気持ちは?
早くオリンピックを見たい
■描き終わってみての感想をひとこと!
むずかしかったけれど、完成してうまくできたのでうれしかった
オリンピックポスターを描いてみたいと考え始めたのが、昨年の4月。オリンピックのチケット予約もその後始まったりして、こどもたちの間でも学校単位で夏休みに見学できるらしいなど、期待が高まっていました。
いよいよだね〜、大きな作品は時間がかかるけれど、オリンピックが始まる前に絶対完成させようね〜!と、目標を決め どんなデザインにしようか考えました。
一枚のポスターの中にいくつかの競技をレイアウトする形でポスターを仕上げることにし、Rちゃんは興味のある競技を絞りこみインターネットで調べたり、体育の教科書に描いてある競技姿勢を参考にスケッチしたりしながら、時間をかけて下書きをしていきました。
下書きを画用紙にトレースして、その後は絵の具で細部まで根気よく塗っていきました。最初の頃より後半になるにつれ、絵の具の水加減、筆遣い等々、コツをつかんで上手になっていくことに自分でも気づいたようです。
世界各国の選手を意識して、選手一人一人の肌色や髪色が違っていたり、靴紐や顔のニキビなど目を凝らしてみると選手のキャラクター性がよく出た楽しい絵になっています。
背景色と文字色の選び方は、目立つ色、目立たない色、で印象が変わります。人に伝える役割のあるポスターには、たくさん考える要素がありますね。
ところが、今年の春先からコロナで学校が休校に、そしてなんとオリンピックの一年延期が決まり、緊急事態宣言… 教室もお休みになりました。
あれよあれよと言う間に、予想だにしない事態が次々と起こりました。そんな中でも、落ち着いて冷静に制作を続けたRちゃん。モチベーションも下がらず、最後の仕上げでは各競技の絵と英字の紙、カラーペーパーをB2イラストボードにコラージュのようにレイアウト。
配置を何度も何度も考え、でも時間内に終わらせるための決断力もあり、ちいさなてんらんかいに、完成作品を展示することができました!
それでは、 制作の様子を少しだけご紹介。
未だに来年のオリンピックが開催できるかどうか不透明ですが、ポスターを制作しながら一足早くオリンピックを体験したRちゃんでした。
制作の様子は、2019年4月〜2020年7月の日記 金曜日クラスでもみることができます