2020年度 アプレットプラスのこどもデザイン造形教室から卒業したのは4名。
4月も半ばになりましたが、みんな 元気に中学校に通っているかな?
全国のコロナがこれ以上拡大しないように祈るばかりです。オンラインじゃなくて何とか、対面授業が継続されて
新しい学校に慣れ、たくさんお友だちも作ってほしいなと願っています。
さて、遅くなりましたが
卒業制作のご紹介!
まずは・・ 3/17に完成し卒業した Mちゃんの作品から・・
最初に制作し始めたのは、2018年6月。 Mちゃんがまだ4年生の時です。
羊毛でクジラを作りたいと 始めました。
羊毛で動物を作るなら、それだけで終わりとせずに 周りの環境も作り ジオラマとして完成させる予定で制作を開始しました。
りんご河原 まさき(完成時 小学6年)
制作は小学4年〜6年 / 2018年6月~2021年3月
■作品のポイント
カラフルな石
自然の石の感じを出すため、わざとニスをぬらなかった
■制作を通して、発見したこと・気づいたこと
羊毛は重ねることができる
木に葉をつければつけるほど、木のようになる
■卒業にあたり、今思うことを教えてください
5~6年ほど通っていたのでさびしい
すごく楽しかった
色の三原色、すみ絵、カーボン紙、わりばしペンなど いろいろなことを知ることができた
最初にクジラを作りたい とMちゃんが思ったときには、よくぬいぐるみとして売られている「クジラ」のイメージ。イラストでも、ぷっくりマルマルとしたクジラを描くことが多いと思いますが、そんなイメージ。
でも、本物のクジラってどうだろう?
まずは、本物のシルエットを知ろう・・・ ということで、様々なクジラを調べました。 シロナガスクジラやマッコウクジラ・・
そんな中で、Mちゃんが選んだのは、イワシクジラ。
比較的小柄で、スマートなクジラです。
想像していたより、クジラって細身だったのです!
そこから自分の想像と、実物とが融合されたクジラが制作されました。
森に住むクジラの親子という設定も、制作開始の時からMちゃん自身が決めました。
何となく制作を始めて、最終的にストーリーをおまけのように考えて行くよりも、最初にコンセプトがあれば、色や形、ジオラマの意味についても決定していきやすいからです。
しかし、とてつもなく時間がかかりました!
羊毛フェルトで立体を作るのはまず、とにかく時間がかかります。 そして、場所。 クジラの親子が入るほどの大きさを目指します。
河原には、色とりどりの粘土で作られ一つ一つ形の違う石。
川の中には、ライトが仕込んであって光る設定。
ワイヤーで形作った木には、一枚一枚、葉っぱをつけました。
リンゴの実もなっています。
太陽。
Mちゃん、この場面にふさわしく思う太陽はどんな形でしょう?
常日頃思うのは、画用紙の右や左角に真っ赤な太陽が切れるように入っていて、そこから放射状に光を表すように棒線が伸びている太陽。
どうして、みんなその太陽を描くのでしょう?
教室で、その表現をしたときに、必ずこどもたちに どうしてその表現なの? と聞きます。
ブルーノ・ムナーリの「太陽を描こう」の絵本も見せて、 たくさんの表現、自分の表現、自分が感じる太陽の表現があっていい
と伝えます。
Mちゃんは、マーブリングをした紙を使って、球体の張り子にその紙を貼り、銀色のトゲトゲのような光を表しました。
三角パーツのエッジの表現や、均等に球体に貼ることも、難しかったと思います。
この作品にまつわるお話を最後に Mちゃんにまとめてもらいました。
小物として登場する、リンゴや クジラがかぶっている帽子などにも、意味があります。
■この作品にまつわる物語 (まさき 作)
南の国に住んでいたクジラの親子がいました。
ある日、子供が近くの川へ流されてしまいました。その時、森の精れいが助けてくれました。
しかし元気がありません。そこでりんごを食べさせると、たちまち元気になりました。
子供にとっては、初めて食べた果物です。そこから親子は、リンゴが好きになりました。
しばらくすると、森の精れいがやってきました。
「私たちは、今、後継者を探しています。もしよかったら森の精れいになってくれませんか」と言いました。
親のクジラは やることにしました。そして、ネックレスをもらいました。
そのことをきっかけに、この森に住むことになりました。
この森には、ギラギラ光る太陽があります。そのため、子供は明るい色が大好きになりました。
親は、手先が器用なので、子供のために黄色の帽子を作ってあげました。南の国から北へやってきたので、寒く感じるのです。
親子はこの森で、仲良く暮らしているのです。
絵本の一場面を実際の形に表したような作品に仕上がりましたね。
作品は、かけた時間分だけ 必ず見応えのある作品になり、見る人の心に訴えかけるものになります。
見る人はどんなストーリーを想像するかな?
とても長い時間がかかり、その間に Mちゃん自身も大きく成長し、途中で変えたいな 飽きてしまったな ということもあったかもしれません。それでも作り続けて卒業時に完成できたことに、心から拍手を送りたいと思います。
そして、卒業おめでとう!
これからの活躍も、遠くから応援しています。
それでは、制作の様子も 少しばかりご紹介。
制作の間に、背もグッと伸びたMちゃんです。
★制作の様子は、2018年6月木曜日小学生クラス〜2020年2月から水曜日小学生クラスの日記でも見ることができます
アプレットプラス http://aplt.jp/
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