隈研吾展 国立近代美術館
2020年に開催予定だった東京五輪は、コロナのために一年延期に。
そして、ついこの前、閉会式があったばかりだ。
開会式も閉会式も、コロナ禍のごたごたで、仕方ないかもしれないけれど期待はずれの演出だった・・
なんか、ごちゃごちゃで統一感がなくて、あれもこれもやりたいけど、えっと・・何が言いたいの? っていう感じ。
復興五輪って? とか、 コンパクトでお金を使わない五輪? だったんじゃ? とか・・いろいろあるけど
とりあえず・・とりあえずオリンピックは終わった!
コロナとの闘いは、予想以上に長期戦。昨夏、おそるおそる出かけていた頃が懐かしい・・その頃より、よほど感染者数が増えている。
五輪のあと、どんなことになってしまうのかと思えば、案の定。
お盆も挟んで、全国の感染者数が増え続けている・・・ あ〜〜〜
これでは、また・・・今年のクリスマスもお正月も・・ みんなで集まってワイワイできないのか〜〜💧
と、ため息混じりの夏休み。
そう、夏休みだって、どこも行く予定がない のである。
県境もまたがない、密を避けて となれば 美術館!
国立競技場の設計者でもある 隈研吾氏の展覧会が 竹橋の 国立近代美術館で開催中。
オリンピックが終了した今、よし、行ってみよう。
激しい酷暑のあと 大雨が続いてようやく止むかな?というお盆休み明けの日。
一年ぶりで近代美術館へ。
混むかな? とやや心配しましたが、予約無しでも入れました!
孔
粒子
やわらかい
斜め
時間
という5つのワードで区切られた空間に、建築模型を中心とした 隈氏の仕事が並ぶ。
映像インスタレーションでも紹介されている。
建築は、設計士のもつ哲学によって、大きく変わる。
建築素材、人と建築物との関係、時間や環境、建物が建つ前と後・・
どういう切り口で建物を考えるのか・・
当たり前だけれど、環境や天候、災害にも配慮しつつ、きちんと問題無く「建つ」こと、
時間を大きく捉えて、何十年後何百年後のことまで考えること・・
「そうだよな〜
テキトーじゃダメなんだよ!」
・・・・・平面的な作品・利己的な作品 とは、まっっっったく違うシビアさが 必ずつきまとうのです!
と。
改めて痛感。
たくさんの模型。
スケールと、実物と、 完成した様子を実物大にして想像しながら作れるんだろうか?
いや、住宅一軒を考えるのも、なかなか想像が付かないものだけれど。
展示台に、布がグルグル巻いてあるものが使われている。
廃材を使ったリノベーションをテーマにした模型の展示に敷かれていたもの・・この、廃材・・何だろう?瓶の口?
見て回るうちに
視点が全く違ってきた・・
来ている人たちの年齢層は若い。
学生が多いかな?
ネコの視点で建築を考える展示は
何か新しいもの、これからの未来を考えるときに、視点を変えるコトは大切だと改めて知らせてくれる。
このデータから、次のステップに入るのかな。
そのステップに入るかはいらないか・・データからどう次の創作に結びつけていくのか・・ ?
興味深いです。
たくさんの模型展示、インタビュー映像、映像インスタレーションも多いので、しっかりと全てを見たい場合は
時間の余裕をもって鑑賞することをお勧めします。
そして、せっかく来たのだから
近代美術館の上階で、常設展を観ましょう。
明治からの日本の美術をざっと鑑賞することができます。
時々、その中で企画展をやっています。
今回は、「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルⅣ》を中心に」(コレクションによる小企画)
その中では、私は カルダー が好き。
近代美術館を後にして
昨年同様、皇居の周りをぐるっとお散歩。
比較的気温が低く、コロナ禍で 密を避けたお出かけにはピッタリ?!
マラソンランナーとはすれ違うものの、ほとんど人が歩いていません!(平日夕方、お盆明けすぐだったからかな?)
遠くに東京駅が見える! はとバスツアーも・・今はお休み中かな?
生まれも育ちも東京ですが、皇居 坂下門前、この場所は生まれて初めてかも。
東京にも、こんなに広い空があったのか!!
まっすぐ延びる道。
だ〜れもいない!
帝劇前、お濠に映り込むビル。
そのまま、歩いて歩いて銀座まで。
ソニービル跡 ソニーパークでは、sony park展開催中。
映画の名台詞が、白い短冊布の間に点在する。
QRコードでどの映画の台詞かをリンクできる仕組み。
その展示よりも
会場のコンクリートむき出しの柱の方が気になった。
切り取れば、一枚の絵のようです。
(m)
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