ミロ展 Bunkamura ザ・ミュージアム
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の ミロ展に 先週行ってきました。
学生時代にヨーロッパ美術の旅という、美大生向けのツアーに参加した時、スペインバルセロナでのフリータイムに
ピカソ美術館よりミロ美術館を選んだ私。
感情の赴くままに描かれる(と感じる)あの抽象画を、とにかく観てみたかった。
ゆがみのある円形に、理由無く惹かれていた。
今回、
その当時ほどの感動がなかったのは、作品量のせいなのか、日本との関係性という切り口からなのか、私がただ年齢と共に嗜好も変わったからなのか?
それはまだわからないけれど、でも
墨絵の記号化だったり
文字と絵画の融合だったり、感情や五感をあらわそうとする線画などは、やはり興味深い。
平日は撮影可能な数点をこちらには載せましたが、
私は どちらかというと
文字と共に描かれた絵や、シンプルな記号のような軽いタッチの挿絵が好みでした。
私が元々もっていたミロに対してのイメージ、スペインの光を感じながら、あっけらかんと明るくてユーモラスな線や色のイメージ、に対して、今回の展示は、日本との接点を観るというテーマからか、抱いていたイメージとは逆の シンプルでも重みのあるずっしりとした絵が多かったように感じられた。
そんな中で、印象に残ったのは、 スペインの内戦に反対するポスター。
赤青黄のブリリアントカラーで力強く拳を突き上げる人物が中央にレイアウトされた作品で、
今、ウクライナで起こっている惨劇と相まって・・ 複雑な思いで観たのでした。
今回の展示とは、関係ないけれど、
我が家にあった、ポール・エリュアールの詩とミロの木版画による詩画集を、改めて眺めてみる。
木版画というよりも、版木の上で自由に描いた絵をそのままスタンプしたのかと思えるようなおおらかな表現。
観る人の想像力をかき立てる、子どもが描くような絵。
そう、この「丸」 赤い、不定型な丸。
理由は自分でもわからないけれど、私は この丸が好き。
★Bunkamura ザ・ミュージアム での ミロ展は 2022/4/17まで
出口で、「強い子のミロ」 を配っていて、得した気分でした〜!
(m)
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