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2022年8月

2022年8月29日 (月)

日本美術をひも解く  東京藝術大学大学美術館


東京藝術大学大学美術館で開催中の
「日本美術をひも解く」

皇室に伝わる名品や、国宝が出品されるということもあり、
暑さが少し和らいだ(ように感じた)先日、みてきた。

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皇室ゆかりの名品、屏風絵、絵巻物、漆芸・金工等の工芸品等々 ・・ 目を肥やす というのだろうか
代々伝わる名品を見ておくこと、そして文化を大切に伝えていくことの意味・価値の再確認。

とにかく、完成までの気の遠くなるような時間を感じざるを得ないものばかりが並ぶ。

しかし元々が平面的な作品(絵画、グラフィックデザイン、イラストレーション・・)に、心を奪われることが多い私なので、この途轍もない超絶技巧を目の当たりにしたとしても、つい絵巻物の細部の方に興味が湧いてしまうという。
じっくりみていたら、絵巻物にも様式美があることを今回発見した。

日本美術をひも解くという展覧会のテーマに沿って、眺める名品の数々・・その中で、気に入ったのは 上絵金彩蝶尽卵形合子
やはりコテコテの超絶技巧より、シンプルなものの方が私は好きなようだ。

それから、これから見に行こうかと考えている人は、展示物の入れ替えがあるので注意が必要。
今回の展覧会チラシやポスターのトップに大きくプリントされた若冲の鶏。それがみたいと思ったら、なんと8/30からの展示であった。
一方、これから行こうと思っている人で唐獅子図屏風をみたいと考えているのなら、8/28までの展示のため すでに終了。
他にも入れ替わるものが多い。



美術館から 藝大の門を出てすぐの掲示板。

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かつての時代の寵児 日比野克彦氏が、今や藝代の学長!

アートは人間にとっての生きる力
という言葉に、共感し 励まされつつ 上野を後にする。




それにしても
今年の夏は、暑かった・・・・

酷暑。
35℃越えが当たり前のような日々。

年々暑くなるので、年齢と気温が上昇し、それに対する体力が下降するという反比例?な現象にグッタリ。
そんな記憶の方が強くなってしまった2022年の夏。

そろそろ気温も落ち着くかな?
フットワーク軽く、たくさんの鑑賞をしよう!


この展覧会は、2022/9/25まで

 

(m)

 

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2022年8月 7日 (日)

張り子のうつわ(ワニ) 2022/7/22完成

まさか、これが入れ物だって?!

と・・驚く人もいるかもしれませんが・・
そう、これはワニの格好をしていますが、張り子で作った入れ物なのです。

 

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恐ろしいワニ     ゆいと(小学3年~4年/制作時)
制作期間 2021年7月~2022年7月

くふうしたところ・みてほしいところ  
うろこを本物みたいに表現すること

むずかしかったところ
うろことうろこの間のスペースを絵の具でぬるところ

つくっているときに、はっけんしたこと・きづいたこと
歯もていねいではなく、てきとうにつけていると自然の感じがかんじられました

このワニはどこに住んで何をしていますか
このワニは僕の家に住んでいます

なにをいれたいですか
カギなど小物で大事なものや、毎日使う物を入れたいです

 

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紙を水で薄めたボンドで貼ることを繰り返し、そうして固くしていく方法、いわゆる張り子の技法を使って、教室ではこどもたちがいろいろなものを作っています。特に、教室に入会してから最初に 張り子の器 を必ず一つ作ってもらっていますが、教室初期の頃はお椀や壺の応用型デザインが多かったけれど、ここ数年たくさんのアイデアが枝分かれしていき、動物の形で器を作る子も増えていきました。

Yくんは、他のクラスで大きなワニを作っているMくんの作品に刺激を受けたのか、自分もワニで入れ物を作ってみたいとアイデアスケッチを描きました。サイズが大きいと、完成までとても時間がかかること、大変だけど完成まで諦めずに作れるか等々、Yくん自身に確認し、少し小さめのワニを作ることにしました。 小さめとはいえ、体長70cmは超えています。

 

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最初は、ワニの口からモノを入れてみたいと言っていたのですが、さすがにそれだとペン皿のような使い道になってしまうのかも? 開いた口も狭いだろうし、果たしてそれで使いやすいのかな?ということから、背中が開くスタイルにしました。

新聞紙を丸めるところから始まり、何枚も何枚も新聞紙を貼って貼って・・・全身が硬くなるまで繰り返します。ここまでにかなりの時間を費やした!! 時々、『休憩!』と宣言し、椅子の上で体育座りをして休んでいるYくん・・これでは、完成までほど遠くなってしまう・・と、ツル先生が、じゃあ作っちゃおっかな〜〜〜 と、Yくんの代わりに新聞紙を貼り始めると、途端に休憩を中止して制作に戻るYくんでした。
しかし、体全体の張り子が終わったとしても、完成までは、まだまだ。


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今度は前足後ろ足の爪や全身のウロコを粘土で貼り付けます。歯や目玉も粘土です。

ウロコは、平に伸ばしたものをパレットナイフで切ってから、一枚ずつ体に貼り付けていきます。
ウロコの大きさを変えたり、粒状になっている部分を作ったりしたのがとても効果的でした。

その時期になると、いよいよ「ちいさなてんらんかい」の会期が迫ってきて、これまでのYくんとは違う(?)超がつくほどの集中力で制作が進みました。(最初からこのペースでいけば、余裕で間に合っていたのでは???)
全身に、粘土パーツが貼れたら、色塗りです!
 

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Yくんが混色した特別なグリーンをたっぷり作って、ダダダ〜っと塗っていきました。凸凹が多く、そもそも塗りづらいのですが、細かいところの塗り残しが多く出たので、そこをもっともっと塗ろうよ!と、声をかけるも、 ドバッと上から垂らしちゃっていい? なんて、どうにかして一気に塗ってしまいたいYくんでしたが、横で丁寧に塗る方法を見せると、どうにか食いついてきました。(でも、Yくんが休んでいる間ツル先生が塗っている場面を何度も見ましたが😅)

もう後少しで てんらんかいになってしまう、絶対 色を塗った状態で展示するぞ〜〜〜! と、頑張りました。
深い色味と、鋭い表情で、ちいさなてんらんかいでもかなりのインパクトでした。


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てんらんかい後も、薄いところは、数回塗り重ね、ワニの牙も白いはずが色がはみ出てしまったところをまた、上から塗り直したり
色が塗れていないところなどをもう一度見直し、塗り重ね・・

全体に色がついた時には、愛情も湧いてきたのか、 
「そうだ、今日からジョージと呼ぼう」と、ワニに名前をつけていました😆

しっかりと色を乾かしてから最後にニスを塗ると、ツヤも出て色もより深まり、ワニらしさが出ましたね。
その頃には、ジョージという名を忘れて、うっかり違う名前で呼んだら、私たちや周りの子から、「違うよ、ジョージだよ!」と指摘され苦笑するYくんでした。

お家で、Yくんとジョージは、どんな付き合いになるのかな? 
お家でのジョージも見てみたいな!

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それでは、制作の様子を少しだけご紹介

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⛳制作の様子は、2021年7月〜2022年7月 金曜日小学生クラスの日記でも見ることができます



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かこさとし展  Bukamura ザ・ミュージアム

 



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幼い頃に、大好きだった絵本
「だるまちゃんとかみなりちゃん」

かこさとしさんの絵は、めちゃくちゃ上手 という感じがしないのに、どうしてこうも魅力的なのだろう?

隅々まで工夫がされて、各場面に次のページにつながるヒントが隠れている。
絵だけですべてが子どもに伝わるような、温かくて細かいタッチ。
背伸びしない生活感、わかりやすい表現。

絵本を眺めていると、コドモの頃に感じた、あののんびりとした時間、親からゆったりと見守られている安心感・・のようなものを感じるのです。
昭和のど真ん中に育った私にとっては、この素朴な感じが尚更そう思わせるのかもしれません。

学生時代の油絵や、宇宙進化地球生命変遷放散総合図鑑なる、大きな系図も見応えがあります。

絵本のイラストを使ったミュージアムグッズも、ショップでたくさん販売されていたが
キャラクター雑貨を企画する仕事をかつてしていた身としては、デザインや仕様にもう一声!(・・と、厳しめの目👀)
私だったら、こんな仕様でこんなデザインアレンジで、商品企画するんだけどなあ・・・なんてね。

というわけで、実は持っていなかった だるまちゃんシリーズの一巻め「てんぐちゃんとだるまちゃん」の絵本と、「未来のだるまちゃんへ」という文庫本を買って帰ることにした。

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それから、最後に・・
美術館内が寒すぎる。 
展示を観ているうちに寒さで震え、これは疲れなのか気温差での不調なのか、睡魔が襲ってくるような立っていられない感覚に見舞われた。

作品保護のため? それにしても、ここまで冷やさなくても・・・。
ちょうど外気温が35℃を越える酷暑の日に訪れたから、外気温と館内との気温差は一体何度なのやら。
温度設定が一度変化するだけでも、かなりの節電効果だと聞く。
サスティナブルだの、地球温暖化だの、SDGsだの、待ったなしで考えなくてはならないことが多い こんなご時世、温度設定の再考をぜひお願いしたい。

(m)

 

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2022年8月 5日 (金)

粘土のオブジェ  2022/7/8 完成

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作者にしか出せない表現。
唯一無二の作品。

Rちゃんの作品には、いつも強い個性が宿っています。

 

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ぶんぼおぐ    るり(小学2年)


■くふうしたところ・みてほしいところ  
ぜんぶ

■むずかしかったところ
ありません

■つくっているときに、はっけんしたこと・きづいたこと
絵をかいて、ぼんどを上につけたら、きれいだ

 

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そもそもは、粘土で文房具を作りたい と始まった今回の制作。
色鉛筆に、鉛筆、消しゴム、定規、 そのうち、今 興味のあるゲーム機にスマホ・・と移り変わっていき、
もっともっと その数を増やしてほしい、増えていくはず、と思いきや・・

もうおしまい!

粘土の表面にボンドを流してみたら、乾くと艶が出てなんだか不思議なテクスチャー。
それが気に入ったRちゃん、全部のパーツにボンドを乗せていました。

思ったよりそれぞれが小さなサイズだったので
台紙に並べて貼ったらどうだろう? と提案しました。

あっという間に採用され、好きな形に切り取った台紙に ダダダ〜っとレイアウトされ
ボンドで固定。周りをクレヨンで彩って、ニスを塗ったら完成!

 

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壁にかけられるように、紐をつけましたが、出来上がってみると
文房具だったものが、どこか遠くの国の仮面のような・・みたこともないユニークな表情に見えてくるから不思議です。
完成がどうなるかは作っていくうちに決める、衝動的で勢いのある作品、これがRちゃんらしさ。


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それでは、制作の様子を少しだけご紹介

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2022年8月 4日 (木)

国立科学博物館 常設展示

どうして今まで足を運ばなかったのか?

こどもむけの企画展示、夏休みの自由研究のための場所・・
無意識にそんなイメージを持ってしまっていた。

時間があるなら美術館を選んでしまう私。
特に科学 と付けば、なんとなく堅いイメージで、ビジュアルに響くモノがすくないのか?とまで思っていた・・その思い込みはなんだったのだろう。

Eテレのバックヤード という番組をたまたま見て、
むむ? これは、スゴイ剥製! なにやらとても面白い物を展示しているのか!
考えてみたら、小さな頃から含めて、一度も ただの一度も!! 科学博物館に行ったことが無いという気づき。

そこで、とうとう時間ができたときに 行ってみた。


なんだ、ここは!!
面白い。面白すぎました。

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とくに、剥製のフロアが、何ともざわつく展示で、実物大の大きなヘラジカやバイソンなんかが並んでこちらを向いて立っているだけで、怖いようなドキドキするような・・人間の小ささを改めて突きつけられたような、スリルを感じたのである!

剥製ったって、今の剥製のレベルの高さにもビックリ(って、よくご存知の方は、今頃?そんなこといってるの? と言われるかもしれませんが・・)


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そう、地球にはたくさんの生き物、動物、鉱物、植物が存在している。
地球は、決して人間たちだけのものではない。
そこには長い歴史があり、命が脈々と受け継がれている。
その大きな流れの中の、ほんのわずかな、ほんの点のような今現在、私はここにいる。

そんなことを改めて感じさせてくれる、興味の深掘り宝庫 国立科学博物館。
子どもからおとなまで、全世代の人にお勧めします!

 

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ぜひ、たっぷりと時間の余裕を持って、訪れてください。

(m)

 

 

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羊毛のきつね  2022/7/5 完成

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キタキツネは、カマクラでお休み中。
その周りには、何やら不思議な小物がいっぱい!
なんと、おでこに貼り付いているのは・・・・  パック〜?!

 

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きつねの友だちさがしのたび    すず(小学2年~3年/制作時)
制作期間 2021年11月~2022年7月


■くふうしたところ・みてほしいところ  
おにぎりのつぶを作った
きつねの目を寝ているようにしたところ

■むずかしかったところ
目のかど
みみをさんかくにしてひらたくするの

■つくっているときに、はっけんしたこと・きづいたこと
ようもうを作るのはむずかしい
ふわふわなのに、線ができる

■この作品のせつめい
きたきつねは、ねぞうが悪くて おもちゃやごはんをむいしきでこわしてしまって、ぼろぼろな家具がある

 

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Sちゃんの思い描く世界は、まさしくSちゃんワールド!

丸くなって眠っているキタキツネの名前は、こん。
寝相が悪くて、おもちゃやご飯を壊しているとのことですが・・今の所、丸くなってきちんと寝ているようですね。

粘土で作った小物は、ふにゃふにゃの携帯や、四角いお皿、人形・・。
人形の名前は? と質問すれば、ニッコリマークにクロクロ、こん2号 との答え!

緑色の平たい丸いものは・・・ キツネだから化けるための葉っぱかな? 
いえいえ、これは顔に貼るパックだそうで・・😆

常識で考えたらダメ! これは、まさにSちゃんの作ったお話の世界なのです。

羊毛で動物を作りたい、というところから始まり、
キタキツネの可愛さを表現したいと、くるりと丸まって眠っているポーズを選びました。

でもそのシンプルなポーズのおかげで、羊毛をニードルで固めるときに、ただの白いお饅頭のようなふわふわをニードルでチクチクするだけの時間が流れ、なかなかキタキツネのイメージがわかず苦労し、足の様子も丸まった体の下にある格好がどうなっているのかわからず難しくて、見えるところだけの表現になりました。
羊毛で動物を作るときには、必ず漫然と過ぎる時間があるので、それを乗り越えて自分がここまでは頑張る!こだわる!というところまで到達できるといいのですが、長くかかる時間に負けてしまうこともあります。おおよその全体像ができたら、もういいかな〜 となってしまいます。
Sちゃんも、羊毛にはかなり時間を割いたのですが、終盤、もうおしまいでいいかな〜 という様子に。
そこで、気持ちを切り替えて今度はキタキツネが住む場所作りに取り掛かりました。
カマクラを作る!と、張り子で大きなカマクラを作りました。
カマクラが出来上がったら、粘土で小物作り。それが、先ほど紹介した小物たちです。

作品発表の時に、同じクラスの子どもたちから作品に対しての質問が!

Q.カマクラに住んでいるのに、どうして毛の色が茶色いの?
(キタキツネは冬になると、白い毛になります。雪のカマクラに住んでいるのに、どうして毛が白くないの?という質問です)

A.これは春の毛色。(ちょっと考えて、夏と冬の間をとったのかな? 雪がまだとけてないけれど、毛色は白からオレンジ色に変わったんだね)



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6月に開催した「ちいさなてんらんかい」の時にも、ふと足を止めてこのキタキツネを眺め、癒される〜、かわいい、とほっこりしている人が多かったのですが、なんだか不思議と人を惹きつける作品になりましたね。

次の作品は、どんなお話が展開されるのかな? Sちゃんにしか作れない独特の楽しいお話を期待しています。

それでは、制作の様子を少しだけご紹介!

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⛳制作の様子は、2021年11月〜2022年7月 火曜日小学生クラスの日記でも見ることができます





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2022年8月 3日 (水)

気球   2022/7/5 完成

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毎日暑いですね〜〜💦
北関東では、連日40℃ごえ、東京も37〜39℃!
ここまで暑いと室内に避難してしまい、なかなか空を見上げる勇気も無くなるほどですが・・

空には夏の入道雲!
遠い空の向こうには何があるのだろう、雲の上には乗れるのかな、どんな風が吹いているのかな、天上から雲を見下ろしたらどう見えるのかな・・と、自然はたくさんの想像力を育んでくれます。

この気球に乗って、空高く飛んでいったら、どんな景色が見えるのかな。

 

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宇宙に浮く青い気球          りよ(小学5年~6年/制作時)
制作期間 2021年5月~2022年7月

■くふうしたところ・みてほしいところ  
バルーンを「ピン」と張らし、本当に浮いているようにしたこと

■むずかしかったところ
バルーンでぬったりアイロンをかけて形を整えたところ

■つくっているときに、はっけんしたこと・きづいたこと
かごを編むとき、もっとムズいかと思っていたけれど、コツを覚えればスグにできたこと
また、かごのふちの部分は、目立たせるとかごっぽく見えること

■この気球はどこへ飛んでいきますか
USJから宇宙まで

■だれがのっていますか
宇宙に気球で行くことを夢みる好奇心がおうせいな女の子

 

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気球を作りたい、その素直な思いと共に始まった、Rちゃんの自由制作。
さて、どうやって作ろうか?

バルーン部分は、張子かな? 
いや、布で作ってみたい・・というRちゃんの思いに添えるように、こちらでもこんな型紙だったらできるかな?と同時に考えていきました。
たくさんある中から、好きな柄の布を選び、型紙を当ててカット。8枚の布をはぎ合わせて、チクチクと手縫いしていきました。

気球の船体(というのかな?)部分はカゴにすることになり、紙紐を使って編みました。カゴの台座部分も丁寧に色を塗り、模様を描いています。
バルーンには、縫い糸でループを作り、ロープを通せるようにしました。
カゴとロープをつなぐために、ワイヤーでパーツも作りました。
バルーンと、カゴをつなげるロープは、カゴの色に合わせてアクリル絵の具で染め、気球を吊るしたときに長さが均等になるように、吊るしながら調整。その際には、各ロープに錘を付けバランスを見ながら調整しました。

一つ一つに時間も手間もかかりますが、その分完成度が高まり、それが制作への自信にもつながりますね。
次に作るものにも活かせるし、バランスをとりながら紐の長さを調整する時の方法など、生活面でも応用できることがたくさんあります!

気球本体を完成させるのにとても時間がかかったので、アトリエの展覧会「ちいさなてんらんかい」までに間に合わないかもしれないから、当初予定していた人を乗せるの、やめようかな・・・とまで思っていたRちゃんですが、最初に作ろうとしていたイメージを残り時間のためにやめてしまってはもったいない! それでは、制作の意図がまるで変わってしまう〜! ということで、諦めず間に合わせるために、超集中して紙粘土で女の子を作りました。

気球に乗っているこの子はどんな子なのかな? 
気球に乗って何をしようとしているのかな?
どこまで飛んでいくのかな? 

見るひとは、そんなことを考えながら眺めるのではないかな?
人が乗っているか、乗っていないかでは、乗っている方がずっと想像力が膨らみますね。 

諦めず、ギリギリまで頑張ってよかったね!


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作品を通して、どんな世界を描きたいのか、人に伝えたいのか・・一番伝わる方法はなんだろう?
そうイメージしながら、これからも作品を作り上げていけるといいですね。

次は、いよいよ卒業制作・・
Rちゃんは、どんな思いを、どんなストーリーを伝えてくれるのかな?

 

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それでは、制作の様子を少しだけご紹介!

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⛳制作の様子は、2021年5月〜2022年7月 金曜日、木曜日、火曜日小学生クラスの日記でも見ることができます


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2022年8月 2日 (火)

羊毛のふくろう 2022/6/21完成

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完成からだいぶ時間が経ってからのご報告ですが、ご紹介します!
(他にもたくさん完成している作品があるので、少しずつご報告していきますので、のんびりお待ちください)


フクロウはネズミなどの小動物を食べる鳥ですが、この小さなフクロウは、ネズミを食べないんだそうです。
そこが面白いですね。

フクロウと仲良しのおにぎりが好きなネズミが木の上にいたり、木にはチーズや果物がぶら下がっていて、作者の想像力がそこかしこに。
まるで絵本の一場面のような作品です。

 

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ねずみをたべないふしぎなふくろう    あかり(小学3年)
制作期間 2022年4月~6月 

■くふうしたところ・みてほしいところ  
さくらもちの色をしているねずみとくだものが、ぶらさがっているところ

■むずかしかったところ
木にくだものをぶらさげるときに、あなを木にあけたところがむずかしかった

■つくっているときに、はっけんしたこと・きづいたこと
丸いものには、かくのがむずかしいのをはっけんした

■この作品についてのお話
森の中に、いちばんおおきな木があって、そのくだものの木はいつもふくろうがいて
夜になるとねずみのためにいつもおにぎりややさいをおいて、朝になるとねずみが来て2人でわけてたべて、おわったらふくろうにおれいを言ってかえって、ふくろうはくだものの木からたべたいものをとってたべる

 

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手のひらに乗るくらいの小さなフクロウですが、このフクロウが留まっている木には、世の中の常識が逆転しているようなことがたくさん起きています! 
フクロウよりだいぶ小さなリンゴ、それよりも小さなスイカ?! 桜餅色のネズミ?! チーズが木から生えている?!
あれ、よくみると魚もぶら下がっている!

 

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フクロウを羊毛で作るときには、写真を見たりスケッチをあらかじめして なるべく本物を知ってから、自分のイメージを作り上げていくようにしました。
フクロウの足指は木に留まる時には、前2本後ろ2本の指になり、地面のような平らなところに立つときには前3本後ろ1本になるのだそうです。ワイヤーに羊毛を巻き付けて作ったフクロウの足は、それに倣って作りました。

フクロウが住んでいる木はアトリエにあった流木を使って作ったのですが、枝を差し込む穴をあけたり台座を作ってそこに太い幹を立てたりしました。枝にはピンバイスで穴を開けて、ワイヤーを刺した粘土パーツを取り付けました。難しかったと思いますが その方法はよく覚えておくと、今後の制作にも活かせるかもしれませんね。

今回は、Aちゃんが作りたいものをパーツごとにその場で思いつきながら作っていったという印象が強かったのですが、これが最初のアイデアスケッチの段階でAちゃんの創作したストーリーが詳しく出来上がっていると例えば野菜や果物を作ったときや木に生えている食べ物などの大きさや形などにもっともっとこだわりが出てきたのかな? と思います。
なんで、スイカよりリンゴが大きいの? なんで、ネズミが桜餅色なの? その答えが作品の中に登場していたり、Aちゃんからその理由を知るお話が語られると、もっともっと作品について知りたくなりますね。
作品の裏側もとても大切だということ、おおらかな想像力と、緻密な制作作業、時間をかけて作っている場合は、イメージの継続力も必要になりますね。

こんな世界があったら面白いな
こんな動物がいたらどうだろう?
現実には存在し得ないことでも、創作の世界では作ることができます。たくさんイメージして、こんな世界があったら面白い!ということを追求するのも、楽しい作業です!

何もないところから、形作っていくことは楽しいことでもありますが、ときに難しい時もあります。
自由、ということはむしろ、困難なことがたくさん。
それでも、それを超えて自分らしさを表現できると、そこには格別の楽しさが待っています!

これからも、既成の枠を超えた自由な発想を大切に、たくさん制作を続けてくださいね。

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それでは、制作の様子を少しだけご紹介!

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